バンパイアな彼ら【AMNS×O】

なで肩な彼４ ページ14

「あ、やっと来ましたね」

「遅いよリーダー」

「シャワー浴びたの？髪の毛濡れてるよ」



「え…あ、うん」



なぁーんだいつもと変わんないじゃんか。変に心配する必要なかったな。


皆さすがにコンサートだって分かってるから遠慮してんのかな？



いつもだったらね収録関係無しに俺が入った瞬間、皆飛び付いてくるんだよ。
そしてガブガブ！って噛まれて俺は瀕死の状態になっちゃうってのがお決まり。



皆大人になったな〜。



「リ…リーダー(泣)」



けど何故か今にでも泣いてしまいそうな相葉ちゃん。
何でそんな不安そうな申し訳なさそうな、情けない顔してんだろ？



「智君」



相葉ちゃんに気をとられていて翔君が目の前にいることに気づかなかった。


「ちょっと、トイレに付き合ってくれない？」



何時ものように俺の大好きなイケメン顔で微笑む翔君。けどその瞳はギラギラしていた。

あれ？これって不味くない？



「翔さん、あんまりひどくするなよ」

「分かってるって、支障がない程度にするよ」



あの、一体なんのことやら全く分からないんですけど…｡


「ほら、智君行こう」



手首を捕まれいつもじゃ信じられない位の力で引かれる。

見せ掛けの筋肉は何処へ…。



「え、あ、ちょっと…」

「10分で戻ってくる」



バタン、と楽屋の扉は閉められた。




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