第85話 勢い ページ41
八左ヱ門side
不「はちざえもーん、どうしたー？」
鉢「何かあったのか？」
いや、そんなはずない
きっと見間違いに違いない。すれ違った彼女の顔が
保健室で見た、ずっと恋い焦がれてた子だなんて
鉢「しっかりしろ！」
三郎の力強いはたきで目が覚める
雷蔵が奥で不安そうな顔をのぞかせた
俺は額に汗を浮かばせた
竹「いや、その」
不「落ち着いて、最初から話して？」
俺はどんだけ興奮してんだ
早く追いかけないと、一生後悔する
だけれど呂律がうまいように回らない
竹「あ、あっちに、ほっ保健室で見た美女が」
鉢「なんだと！？」
三郎は目を丸くさせて、俺以上に興奮した
鉢「どこだよ！その子は！？」
竹「見失った…」
鉢「はあっ！？」
そんな事言われてもな
俺は隠しきれない動揺を胸に秘めながら、深呼吸した
彼女にいざと顔合わせようとすると、恥ずかしくて直視できない
これでいいんだ…顔見れただけでも幸せなんだ
そしたら雷蔵が
不「今なら間に合うかもしれない！八左ヱ門！走って追っかけなよ！」
雷蔵の声が鼓膜に突き抜けたと同時に
俺は返事をする間もなしに、直感的に走り出していた
三郎がどうやら後ろでなにか言っているが、そんなの聞こえない
何が顔見れただけで十分だ。会えただけでも奇跡なんだ
あの見ただけでわかる可愛い後ろ姿を、俺は汗を拭って目を泳がした
どこだ、どこにいるんだ
どん！
「うおっ」
竹「すっすみませ‥
目を疑った。見上げた彼女は、もう心が一気に締め付けられたみたいで
呼吸が 上手くできない
八「おーい、どうしたー？」
「！！？」
何やら目を丸くしてるけど、俺の顔になんか付いてるかな…
だとしたら凄え恥ずかしいんだけど…
もしかして俺のこと知ってるとか！？
だとしたらやべえ、顔がにやけそう…
謎の美女は目を丸くしてすぐに端麗な顔立ちに戻った
「こちらこそすみません、勝手に立ち止まって。では」
おいどうすんだよ八左ヱ門！ここで立ち止まってちゃ駄目だろ！
その手首を掴んで、引き寄せるんだ！
「……何するんですか？」
うわーっ！怒らせちゃった！普通にキモいぞ俺！
俺は自分が行った判断にすごく後悔した
八「遅えなー。どうしたんだよ…ってろ組の竹谷！」
誰だこいつ…可愛いけど…ん？確か
竹「八尾椿か？」
八「なんでお前ここにいるんだよ」
何だこの状況、美女の手首掴んで、椿に攻められて
この状況を打開するいい反応は
竹「この子に話があるんだ」
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竹林寺(プロフ) - アオハルかよ！さん» この小説の皮肉の部分がそれですよね笑 私も書いてて悲しくなりますが、どうか顔で夢主ちゃんを好きになる人達を嫌いにならないでくださいね！ (2020年1月5日 17時) (
レス) id: e33c68ca3b (このIDを非表示/違反報告)
アオハルかよ！ - やっぱ顔なんだな〜って思い知らされました(´TωT｀) (2019年12月29日 23時) (レス) id: eff87a002c (このIDを非表示/違反報告)
笹蔵(プロフ) - 竹林寺さん» はーい(^^) (2019年12月27日 18時) (レス) id: b0a186559f (このIDを非表示/違反報告)
竹林寺(プロフ) - 笹蔵さん» 笹蔵さーん！コメント有難う！恋川くんと八尾くんのイラストお願いしまーす！あと夢主ちゃんも！ (2019年12月26日 23時) (レス) id: e33c68ca3b (このIDを非表示/違反報告)
笹蔵(プロフ) - どうも！笹蔵です！竹林寺さんとは昔からずっと友達で、絵師をやってほしいと頼まれまして…どうぞ宜しくお願いします！ (2019年12月24日 17時) (レス) id: b0a186559f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竹林寺 | 作成日時：2019年8月27日 11時
