鬼ごっこだってさ ページ4
Aside
いきなりだったよ？
総統「今から鬼ごっこをするお！」
・・・なんて言い出すの。
うん、あえて「お」はツッコまないでおくよ。
気にしちゃダメだよ。
後輩「・・・」
ほらみて、この後輩くんの冷めた目。(見えてないよ？)
生ゴミを見るような目で総統を見てるよ？(だから見えてないよ？)
・・・届け、この思い。っていつものことじゃん？
『えと・・・なぜ？』
そしてこっちはどうやって返せばいいのかわからないよ。
総統「気分だ」
いや、君の気分で人を振り回さないでほしい。
切実に。
『やめてくださいまし』
後輩「口調どうしたんですか」
楽しそうだからいいんじゃ無いっすか？
と彼は付け足した。
ふざけるんじゃ無い。どっかの野原で寝っ転がっていたかったのに。
総統「その夢をぶち壊してやろう」
『ひどい』
総統「かといって3人だと人数的にもアレなので、助っ人を呼んだ」
後輩「誰なんですか？」
総統「サイコパスさんだ」
後輩「『は？』」
いやいやサイコパスさんて誰？
ってか名前どうした？
これで本当にサイコパスだったら私たちの命が危ない。
リアル鬼ごっこになるやん。
総統「安心しろ、捕まったら八つ裂き程度で済ませてくれるらしい」
『え？八つ裂き「程度」？』
八つ裂きってもう殺してるじゃ無いですかやだなー・・・。
『逃げねば』
後輩「奇遇ですね、俺も今そう思ってました」
総統「まてまて、嘘だぞ。総統ンジョークだ」
なんだ総統ンジョークって。
アメリカンジョークをもじるんじゃ無い。
総統「つかまったら鬼になるそうだ」
全員鬼になったら鬼の勝ち、逃げ切ったらその人の勝ちらしい。
捕まったらその時点で鬼陣営になるんだとか。
総統「あ、あともう一人いるんだった」
え。サイコパスって人が来てる時点で嫌な予感しかしない。
後輩「・・・誰ですか」
ほらこっちも身構えてるよ、
さっきまで普通に誰って聞いてたのに。
総統「次こそはまともだぞ」
そうして出てきたのはなんかゴツそうな人。
総統「モリモリマッチョさんだ」
も・・・モリモリマッチョ？
後輩「ゴリラですか？」
『でも確かに筋肉すごいなぁ・・・』
後輩「いや、そう見えてなんか服に石とか入れてるだけかもしれませんね」
総統「れっきとした人間だ、そんな変な人では無いだろう」
『マジレスすんな』
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作者名：名前のない孤独 | 作成日時：2020年2月22日 21時
