白ひげ海賊団のあの子は愛されている

Story25 ページ28

そういった瞬間、エースを含む

新入り達の目が見開かれる


兄達はみんな心配そうに私の方を見ている

私はそれに大丈夫と答える代わりに軽く笑って、

1つ深呼吸をしてから話し始めた




私の両親は2人とも元海賊で、かなり強かったらしい

母は剣術、父は銃術に長けていた

私が両方とも使えるのは、

幼い頃に両親に教えてもらっていたからだ


2人は私ができた後は海賊をやめ、

小さな島で静かに幸せに暮らしていた


私が産まれてある程度大きくなってからは

母と父が交代で稽古をつけてくれるようになった

それが終わった後は大好きな母のご飯が待っている


そんな毎日がとても幸せだった



そんなある日、山に、母が作ってくれる

ケーキの材料となる木の実を取りに行った時だ

お腹も空いていたため、

木の実はないかと近くの木を見回していると

1つの不思議な模様をした

薄い水色の木の実を見つける



そう、悪魔の実だ



幼かった私は悪魔の実など知らず、

その模様よりも味の方が気になり、

実を食べてしまった


その後、母との稽古中に能力が現れ

なんの実かが判明する事になる



私が食べた悪魔の実は、

海軍が最も危険視する悪魔の実だった



その後の稽古では

能力のコントロールも追加された


実を食べてからも私の生活にさほど変化は無かった




いつも通り、両親と町に買い物に行った帰り道

私達は人気の少ない海岸沿いを歩いていた



しかし、両親が突然立ち止まる


私の方を振り返った母の目は、

今までにないくらい鋭かった


そんな母から発せられた言葉は、









.









.









母「A、今すぐ逃げなさい」

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