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第四章 : 辻褄が合わない時間。 ページ4
変だなと思い駅の時計を見上げたが、やっぱりその針も、１３時５０分を指している。
思い返すと、僕が起きた時は確か、デジタルの目覚まし時計も部屋の掛け時計も
「１３時５６分」だった。
しかも外に出る時は１６時を回っていたはずだ。
テレビに丁度ゲストが出てきて、それが嫌いな俳優だったから覚えてる。
その時点ですでに１６時になっていたよな？
再放送か何かでいつもと違う時間にやってたのか？
いや、そんなはずは無い。
デジタル時計まで間違ってるなんておかしい。
モヤモヤする。
でも、"あの男"に会ったら、何かがわかるのかな。
だが深く考えもせず駅を出て、ちょうどそこから発車しようとしてるバスに乗った。
間もなく、再び新たな違和感を感じた。
日曜日の午後なのに人がいない. . .
バスが停車した。
”そういえばここだ！” 僕はバスを飛び降りた。
道が二つに分かれてる。
でもどっちの方向に行ったらいいんだろう？
僕はその澱んだ曖昧な記憶ではなく、勘を頼りにある方向に歩いて行った。
遠くの方に石造りの建物が見えてきた。
”ここか？” 僕はまるで何かに誘われるかのように、そこへたどり着いたのだ。
【時計の表示】【人のいない日曜日】
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作者名：ヨナ | 作成日時：2016年7月18日 4時
