第三章 : ねじれ始めたリアル ページ3
電車に乗り、窓を背にして座り、車内を見渡すと誰も乗っていない事に気づく。
と同時に親友のジミンからメッセージが届く。
「今日の約束覚えてるよな?19時にモールで待ち合わせな!」とだけ書いてある。
僕はその約束を思い出せない事に少し戸惑った。
そしてジミンに電話をかけた。
だが、聞こえてくるのは電話がつながらないと言うメッセージだけだった。
確認したくてラインでメッセージを送ることにした。
”あのさ、待ち合わせなんかしたっけ?寝不足のせいで思い出せないんだ”ほんのちょっと
嘘をついた。
「おい、マジで言ってんの?お前がグカと喧嘩なんかするから、俺が一肌脱いでやったんじゃねぇか!だから三人で映画行こうって・・」
喧嘩?
僕がジョングクと?
半信半疑のまま 「オッケー、19時にモールでな」 と一応返事をし
ふと上を向くと、ある駅に電車が停車していた。
”あ・・・ここだ。” と感じ、
降りると同時にメッセージをジミン送る。
「ごめん、急用が出来たから、また後でな返信する。」
今いる駅からモールまで15分ほどで行けるはず。
19時までどうやって時間をつぶそうかと考えながら、再び携帯を見る。
画面に違和感を感じる。表示されているものを端から間違い探しの様に見る。
あ、時間だ。
携帯の画面の時間は
13時50分。
【覚えのない記憶】【時間の違和感】
第四章 : 辻褄が合わない時間。→←第二章:記憶の足跡をたどって
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作者名:ヨナ | 作成日時:2016年7月18日 4時