第二章:記憶の足跡をたどって ページ2
目を覚ますと、目覚まし時計は午後13時56分を表示している。
「あぁ・・もう午後か、まぁ寝たのは明け方だったしな」と独り言をつぶやき
ソファに腰を下ろし、テレビをつけると、高視聴率を誇る人気トークショーが始まった、
少しの間ぼぅっとしていた。
チク
タク
チク
タク
だが、リビングの掛け時計は15時56分と指していた。
「えっ?!2時間も経ってる・・」なぜこんなにも時間の流れが速く感じるんだろうか・・・
何をするでもなく暇だから、と言う理由で街に出ることにした。
だが何かがおかしい
昼間なのにどこか薄暗い
曇っているようでもない
説明のできない薄暗さだ。
突然頭の中であの声が聞こえた。
声が出ているのはわかるが何を言っているのかが解らないくらいの音量で、それはまるで耳の近くをハエが飛び回っているかのようで鬱陶しい。
だがその声のおかげで昨日、ある男にこの話をしたのを思い出した。
そいつにいつ、どうやって出会ったのか、男の顔も思い出せない...。
ふと、どこかへ電車に乗っていったことを思い出して、駅に向かった。
【謎の男】【電車】
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作者名:ヨナ | 作成日時:2016年7月18日 4時