第一章:霧の中の記憶 ページ1
「壁から聞こえてくるんだ」
幼馴染のジミンにメッセージを送った
「ハァ?マジかよ、嘘だろう?嫌だよ俺、化物屋敷に遊びに行ってたのかよ?もう俺そっち行かねぇわ・・・今の冗談だよ。」と少し長めの返事が返って来た。
「あぁ、うん。だから最近、寝不足でさ。」 と訴えた
「だからお前、この写真だと妙に顔色悪いのか?」
さっきよりやや心配気味なのはラインを通してもわかった。
「お前の家呪われてんじゃねぇの?」と、僕を励まそうとしてるのか、絵文字などと共に返事が返って来た。
「やめろよ、気味悪い」
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「壁から聞こえてくるこの声、…何を言ってるんだ?」
寝不足が答えたのか突然、睡魔に襲われる。
薄れ行く意識の中で考える、
何を言ってるんだろうと、
どんなに考えても解らない、
でも一つだけ確かなのはこの声に僕は何日も悩まされている、
そしてゆっくり休めていない。もう一つぼんやりと記憶にあるのはある男と話した事だ。
だがどんなに記憶の中を探ってもまるで濃い霧の中にいるかのようにぼやけていて思い出せない。
僕はゆっくりと意識を手放した。
【謎の声】
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作者名:ヨナ | 作成日時:2016年7月18日 4時