ミルクティー 3

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警察の人に連れられ、私たちのところへ戻ってきたホソクは私を見るなりニコリと笑った。






『あぁ〜もう泣くなよ。』






そして長い指で、私の涙を丁寧にすくったんだ。







『怖かったよな…』







「…うん…」






少しかがんで、私と目線を合わせてくれる。






『大丈夫だから。俺も含めてみんな、Aのこと守るから。な？』







「んぅっ…うんっ…」







『あ〜もう泣くなって〜。』







彼の手が、私に触れるたびに涙がとめどなく流れて、自分でもどうして泣いているのか分からなかった。








犯人に対する、恐怖心からだろうか。









それとも、









彼の手があまりにもあったかくて、私がそれに反応してしまう罪悪感からだろうか。









泣くなと言いながら触られると、余計涙が溢れるんだよ。









その手が、









その笑顔が、









君の全てが。









欲しくなっちゃう私が、私自身が憎い。









神様は意地悪です。









どうして彼と私を出会わせたんだろう。
もし私、彼と出会わなかったのならきっと…









何事もなく平和に、ユンギオッパと付き合ってる。









だけどもし、彼と出会わなかったのなら私は









今頃見ず知らずの人に殺されてただろう。









この出会いを、喜ぶべきかな？憎むべきかな？









彼の手が愛しいよ。









今だけ。今だけ少し。









君の手を握らせて？









『…俺の手でいいの？』









そう聞く彼に、私は黙って頷く。

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