ミルクティー 3

116.ユンギside ページ16

解散してすぐ、また俺は別館へ向かった。







扉を開けるのに緊張して恐る恐る開けるとスポーツドリンクを飲んでいるスヨンがいて。







…まぁ綺麗だと言われるだけあって、顔も整ってるし、スタイルもいい。







だけど俺から見たら、Aの方が何倍も可愛いや。








『…ごめんな。』







『いえ、大丈夫です。』






人当たりの良さそうな笑顔。

この笑顔で何人の男を落としてきたんだろう。なんて、性格の悪い事を考えてしまう。







スタジオのような教室。






前には鏡があって、ずいぶん立派だ。






スヨンと向かい合わせになって、座った。









『あのさ…単刀直入に聞くけど。』









スヨンが不安げに首をかしげる。








『…バレンタインの日。ホソクとキスしたか？』








スヨンは暫く口を開かなかった。








それでも俺は待った。








『…はい。』








小さな声で、確かに彼女はそう言った。









『なんでだ？』









自分の声が少し荒くなる。








『…好きだったんです。ホソクの事。』









『好きだったからって彼女がいる男にキスしていいのかよ。しかもお前も、彼氏いたんじゃねぇの？』









『…わかってます。でも…ホソクは傷ついてて。…成り行きで。』









『は？傷ついてたって、何で？』









スヨンは、まっすぐ俺を見て言った。









『ユンギ先輩と、Aちゃんの事で。』

117.→←115.ユンギside

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す