ミルクティー 3

115.ユンギside ページ15

『ユンギヒョンどうしたんですか？』






…シュートが決まらない。








『調子悪いんですか？』







理由は自分で分かってる。






どうしても、この後の事を考えてしまうから。







『ん、大丈夫。集中しなきゃな。』








『…調子わるいんだったらいつでも休んで下さいね。』







『ありがとうグク。』







自分より背の高いグクの頭を撫でると、嬉しそうにニコッと笑う。







可愛い後輩だ。






『や〜！グキ！ボール取って！』






向こうの端から叫ぶジミナにボールを投げ、グクは水を飲みに行った。







『…ふぅ。』







深呼吸をして3ポイントからシュートを打つと、ゴールに吸い込まれるようにしてやっと決まった。







落ち着け、自分。







俺とAの関係は変わらない。








Aは今、やっとちゃんと俺のことを見てくれてる。








大丈夫だ。









『ヒョン〜！集合です！』









『おう。』









汗を拭って、時計を見るとまた鼓動が早まる。

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