102.テヒョンside ページ2
『…私はね、テヒョンが嫌いになって別れたんじゃないよ。ただテヒョンより、ホソクの事好きになったの。』
君はどうしてこんなに綺麗なんだろう。
どうしてこんなに海が似合うんだろう。
どうして俺は、こんなに君の事が好きなんだろう。
『気持ちはありがたいけど…だけどもう、私はテヒョンと終わったよ。』
君から発せられる言葉はあまりにも残酷で、残酷すぎて意味が理解できなかった。
「…うん。」
必死で絞り出した声は、自分でも驚くほど震えていて、暑い夏のはずなのにまわりが冷たく感じる。
『ありがとうね。じゃあ。』
最後まで、君は綺麗だった。
俺の前を通った時、懐かしい匂いがして目頭が熱くなる。
なぁ、スヨン。
なんで俺じゃダメなの？
あいつにあって、俺にないものって何なんだよ。
「スヨン……
愛してるよ。」
後ろ姿に小さく呟く。
涙のせいで、俺は君の後ろ姿を最後まで見ることができなかった。
甘くなかった。
君はそんなにあいつに惚れてたんだね。
涙を拭いながら一人ホテルの部屋に戻った。
こんな顔で、こんな気分で遊べるかよ。
ベッドにダイブすると、呑気に携帯の通知音が鳴った。
『てひょな、ファイト！』
ユジンからだった。
あいつ、海で遊んでないのかな？
『ユジン今どこにいる？』
すぐに既読がつく。
『ん？医務室だよ。気分悪くなってさ。』
ユジンに聞いて欲しいと思った。
だからフられると思ったんだよばぁか。
って、笑い飛ばして欲しいと思った。
『今からそっち行くよ。』
continue...
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マンネ - めっちゃいい話でした！！ (2015年8月12日 13時) (
レス) id: cc86500d88 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - テヒョンかジミンでもお話作ってほしいです〜！！！！ (2015年5月24日 13時) (レス) id: 3ac5c21b4a (このIDを非表示/違反報告)
ま(プロフ) - ユンギオッパ大好きだったのですっごくつらいですけどホソクと上手くいってね主人公ちゃん…(完全に感情移入しちゃいました) ユンギオッパのこと考えて涙出てきました（笑） 本当に素敵なお話でした〜〜！ (2015年5月19日 12時) (レス) id: 38c5297ef8 (このIDを非表示/違反報告)
mgmg(プロフ) - あやのさん» コメントありがとうございます(;_;)嬉しいです〜！ (2015年4月21日 21時) (レス) id: 6dbd2b6710 (このIDを非表示/違反報告)
mgmg(プロフ) - なるみさん» ありがとうございます！ (2015年4月21日 21時) (レス) id: 6dbd2b6710 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mgmg
| 作成日時：2015年3月29日 12時
