緑の風船

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『ヒョンーおはようございます！
…あ！Aヌナも！』







『お！グクおはよ！』






「おはよ〜」






いつものようにホソクと登校すると廊下でばったりグクと会う。




制服を着たグクも、周りの男の子より格段に大人っぽくて目立っていた。
…なのにどうして今までグクの存在に気づかなかったんだろ。






『もうすぐ文化祭だね！ヌナは何かするの？』





「ん⁈私⁈」





少し首を傾げて子猫のように言う。…そんな目で見られたら動揺するんですけど。






『うん！模擬店？』








「私は…唐揚げ。」





…確かにガヨンの言う通り、唐揚げって言っても可愛くないね。






『そうなんだ！行くね！俺のクラスはかき氷だから来てね！』







『なんだなんだ〜！グク、俺には聞かないのかよ！』







グクの肩を揺さぶりながらホソクが言う。






『わぁぁぁぁ、ヒョンごめんごめんw
ヒョンは何やんの？』







『俺は、劇！』







「『劇⁈』」







『ピーターパン役！』




剣を振り回す真似をするホソク。






『二人とも見にこいよ！』









「…ピーターパンってwww」







『なんかお遊戯会みたいだねヒョンwww』







『俺は真剣なんだぞ！』








…あ〜あ、ピーターパンだなんて、ホソクらしいといえばホソクらしい。







『じゃあヌナ、一緒に見に行こうか。』









「そうしよっか。」







昨日と今日で、グクと急速に仲良くなったなぁ。

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