花火3 ページ10
JS side
庭に出て、花火をした。
他のみんながいいなー!とわらわらと出てくるかと思ったが、なぜか家で大人しくしているようだ。
JS「みんなが来ると思ったけど、用事があるのかな?」
すると、Aちゃんはふふーんと誇らしげに鼻を鳴らした。
A「きっとそうなると思って、今日はシュアと2人の約束だから我慢してって言ったのよ。」
楽しそうに笑うAちゃんの顔が花火に照らされていつもよりもキラキラと光った。
やっぱり僕は特別なんだ。勘違いでもそれでいいと思った。
JS「ありがとう。」
花火が消えてしまって、少し切なくなる。この時間が終わってしまうことを悟って、とっさにAちゃんの腕を掴む。
JS「ねぇ、来年の夏も一緒に花火をしよう。Aちゃんは僕と選んだその着物を着て、僕もAちゃんがくれたこの浴衣着てダンさんの扇子を持って。」
次の約束がどうしても欲しかった。
Aちゃんがもちろんよ。と優しく笑った。
A「来年も再来年も10年後だって、ずっとね」
しゅっ。
最後の花火が消えて、Aちゃんの表情はわからなかった。
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ぴっぴ(プロフ) - 優さん» 本当にありがとうございます!これからも少しずつ更新しますので、よろしくお願いします! (2020年8月31日 9時) (レス) id: 85fef5c911 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - こんな最高の物語にもっと早く出逢いたかったです (2020年8月31日 1時) (レス) id: dd29763737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴっぴ | 作成日時:2020年8月26日 11時