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花火2 ページ9

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なんだろう。大人しくついていくと、シンプルな藍色の男物の浴衣が用意されてあった。


A「シュアも浴衣着ましょうよ。」


なぜ、男物の浴衣があるのだろう?
顔に出ていたのか。


A「昔、お客様が忘れていったのよねぇ。


聞き捨てならないことを聞いた。浴衣を忘れるなんて状況なんてどんなものだろう、なぜ脱ぐ必要があるのかと悶々と考える。



A「うふふ、うそよ。貴方が小さい頃にダンさんに貰ったの。それからずっと大切にしまってあったけど、いい機会だし貴方にあげるわ。」



この人は僕だけが特別なのじゃないか?と思わせるのが上手かった。この浴衣を僕だけにくれるのだ。


素直に受け取り着ようとすると、



A「1人で着れるの?手伝ってあげましょうか?」



と僕のTシャツをちょいちょいと引っ張った。その妖美さにどぎまぎして、自分で着れるよ!と部屋から追い出してしまった。

浴衣の着方はなんとなく心得ていた。小さい頃はAちゃんが着替えるのをよく手伝っていたし、昔はよくAちゃんに着せられたこともあった。女物だったけど…


着替え終わり、扇子を帯に挟んで部屋を出る。
廊下にいたAちゃんが僕に近づき、僕の襟元を直しながら「素敵ね。」と笑った。

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ぴっぴ(プロフ) - 優さん» 本当にありがとうございます!これからも少しずつ更新しますので、よろしくお願いします! (2020年8月31日 9時) (レス) id: 85fef5c911 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - こんな最高の物語にもっと早く出逢いたかったです (2020年8月31日 1時) (レス) id: dd29763737 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴっぴ | 作成日時:2020年8月26日 11時

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