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Aside

朝食を食べ終えると私は絵を描いた。美しい蝶の群れを。


そして、人撫でするとひらひらと蝶達が飛び出してくる。


A「ねぇ、私のために琴を引いてちょうだい。」


そう言うと、部屋の片隅に横たわる琴に蝶が移動し、器用に足や羽を使って美しい音色を奏で始めた。


棚の引き出しからアルバムを引っ張り出して、床に広げると愛おしい彼らの顔を見つめる。


張り替えたばかりの畳に座り、すんと一息深く息を吸う。いぐさの香りに心が休まった。


ごろりと寝転がり目を閉じると、蝶の奏でる音に誘われいつのまにか寝入ってしまった。









急に寝苦しさを感じて目がさめる。
目を開けると、ジョンハンが私の両腕を掴み覆い被さり、冷たい目で見下ろしているのに気づいた。


A「ジョン…ハン?どうしたの?怖い顔して…なにかあった?」


JH「今日、人じゃない気配を感じて迷い込んだ路地裏に、変な呉服屋があったんだ。



店の中でAの話が出たら…


その店のお得意様だって、つい最近も来たって言ってた。




ねぇ…



最近って…いつ外に出たの?



俺、知らないんだけど?」



そう言って、私の腕を掴む手にギリリと力が入り、爪が食い込む感覚がする。痛さに思わず眉をひそめた。

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ぴっぴ(プロフ) - 優さん» 本当にありがとうございます!これからも少しずつ更新しますので、よろしくお願いします! (2020年8月31日 9時) (レス) id: 85fef5c911 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - こんな最高の物語にもっと早く出逢いたかったです (2020年8月31日 1時) (レス) id: dd29763737 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴっぴ | 作成日時:2020年8月26日 11時

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