ルーク【ずるい】6 ページ49
「あ、Aちゃん、なんか今日はキラキラしてるね！最近疲れてたみたいで心配だったけどー」
翌日、真っ先に寮で声をかけてきたのはケイト先輩で。はいチーズ、と当然のように写真を撮られ。
……耳元で、こっそりと。
「……ルークくんかな？」
「……正解」
「そっかー」
やっぱりなあ、と呟くケイト先輩の表情はどこか寂しそうで。
私はこれから、またリドルの手伝いで企画やデザインの話、当日の段取り、なんかを考えていかなきゃ行けないし。
1年生からは、寮長怖いからと翻訳を頼まれていて。
3年生からも、リドルと仲がいいから、と……よく言えば信頼してもらっている。
けれ、ど。
「……あの、ケイト先輩」
「ん？どしたの」
ケイト先輩は去ろうとしていた靴の向きを変えて、私を振り向いた。
……昨夜の恋人の……いや。
ポムフィオーレの副寮長の言葉を思い出し。
「……ちょっと、手一杯で……手が回らないんです、けど。
3年生でお手隙の方とかに……手伝って……もらえますか」
ぼそぼそと、しりすぼみになってしまった言葉に、ケイト先輩は一瞬目を見開き。
……やがて、にっこりと微笑んで。
「なになに！何のお手伝いがいるのかな？けーくんがまず聞いてあげよう！」
「え、ええっと……これと……あ、これも……あと1年生が……」
「了解、了解！んじゃー……【舞い散る手札】！オレくんたち！伝達よろよろー！」
「「「「オッケー！」」」」
あれよあれよという間に、ケイト先輩の分身が私から資料を奪っていき、それぞれの場所へと散っていく。
あまりにも一瞬の出来事でぽかん、としていると。
ケイト先輩はウインクして。
「手が空いてる子たちに割り振るよ。……Aちゃんって、ほらー……抱えがちな感じちょっと心配だったけど……
……これからも、オレたち先輩のこと……頼っていいからね」
それじゃー、と持ち場に戻っていくケイト先輩を見送りながら。
……ほ、と肩の荷が降りた感覚がして。
……私はリドルの手伝いに集中することにした。
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リュウ(プロフ) - たなぼたさん» ああ……とても励みになります……お言葉ありがとうございます……。ストレスのはけ口みたいになってますが楽しんでいただけているのならとても嬉しいです……！ぼちぼちまた書いていくと思うのでよろしくお願いいたします♪ (2020年10月2日 3時) (
レス) id: 4f9eddeefa (このIDを非表示/違反報告)
たなぼた(プロフ) - なんで評価は1人1回しか出来ないんでしょうね！？最高に面白いですいつも癒しいただいております！！！いきなり謎テンションでコメント失礼しましたこれからも頑張ってください！！！ (2020年10月1日 21時) (レス) id: 5dc0002f3d (このIDを非表示/違反報告)
リュウ(プロフ) - マザーグースさん» ありがとうございますー！ぽつぽつ書いていくのでお付き合い頂ければ嬉しいです♪ (2020年9月20日 20時) (レス) id: 4f9eddeefa (このIDを非表示/違反報告)
リュウ(プロフ) - 無銘ちゃんさん» ありがとうございますー！ぼちぼちまたやっていきますー！ (2020年9月20日 20時) (レス) id: 4f9eddeefa (このIDを非表示/違反報告)
マザーグース(プロフ) - うにぁぁぁあ………続編おめでとうございます……(感動と尊さのあまり語彙力が低下中) (2020年9月20日 11時) (レス) id: 446891bd7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リュウ | 作成日時：2020年9月20日 3時
