リリア【初めての感情】2 ページ32
「……リリアに捨てられたかもしれん」
「へ？」
思わず昼休みに言葉が落ちた。
デュースが補習だとか言って、リリアもいなくて、昼飯はエースと中庭で携帯食を買って食べていた。
……サンドイッチを10個くらい食ったところで、残りの数を見て……もう少し買ってくればよかったか、と思っていると。
「何、何その話」
エースが身を乗り出してくる。
「近いぞ」
「そら近くなるでしょこの話は」
「何でだ」
「あーもうこいつ」
だー、とエースはしばらく頭を抱えてから……改めて私に近づいて。
「……まだ好きなの。んなチャンス逃したくないじゃん？」
「……諦めが悪いな」
「いーの。でも……まあ？……とりあえず話聞かせてよ。鈍感天然記念物が傷ついてるーなんてタダごとじゃないっしょ。
……悔しいけど、まずはその。手伝うし」
「……お前は本当に良い奴だな」
「良い奴止まりなの強調すんな！」
溜息をつきながらも私の顔を覗き込むエースに、私は昨夜のことを話し。
……ついでに、朝からリリアに会ってないことも話した。
と、エースは……しばらくとんとんと、膝に人差し指を叩き。やがて。
「……それ、心配ないわ」
「……なんでわかる」
「んや。だって。もう……あー。お前……いやスラムって……大変だな」
「何当たり前の話してるんだ」
「んー……」
エースは何かを言おうとしてやめ……ニヤ、と企む時の顔をして。
「放課後ウチに遊びに来ない？リリア先輩にはナイショで」
「……他寮に行く時は副寮長以上に言えと言われてる」
「じゃあマレウス先輩に言えばいいじゃん。お前は……仲良いんでしょ」
「……まあ、悪くないと思ってるけど」
けってーな、と笑うエースに戸惑いながら、昼休みのうちにマレウス先輩を見つけ出し、報告をすると。
マレウス寮長は楽しそうに笑って頷いた。
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リュウ(プロフ) - たなぼたさん» ああ……とても励みになります……お言葉ありがとうございます……。ストレスのはけ口みたいになってますが楽しんでいただけているのならとても嬉しいです……！ぼちぼちまた書いていくと思うのでよろしくお願いいたします♪ (2020年10月2日 3時) (
レス) id: 4f9eddeefa (このIDを非表示/違反報告)
たなぼた(プロフ) - なんで評価は1人1回しか出来ないんでしょうね！？最高に面白いですいつも癒しいただいております！！！いきなり謎テンションでコメント失礼しましたこれからも頑張ってください！！！ (2020年10月1日 21時) (レス) id: 5dc0002f3d (このIDを非表示/違反報告)
リュウ(プロフ) - マザーグースさん» ありがとうございますー！ぽつぽつ書いていくのでお付き合い頂ければ嬉しいです♪ (2020年9月20日 20時) (レス) id: 4f9eddeefa (このIDを非表示/違反報告)
リュウ(プロフ) - 無銘ちゃんさん» ありがとうございますー！ぼちぼちまたやっていきますー！ (2020年9月20日 20時) (レス) id: 4f9eddeefa (このIDを非表示/違反報告)
マザーグース(プロフ) - うにぁぁぁあ………続編おめでとうございます……(感動と尊さのあまり語彙力が低下中) (2020年9月20日 11時) (レス) id: 446891bd7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リュウ | 作成日時：2020年9月20日 3時
