リドル【赤と青】6 ページ18
「……、……A」
「わ！」
は、っとすると、隣でリドルが怪訝な顔で私を見ていた。
合同授業。フロイドがリドルに絡みまくって嫌がられて、結局私がリドルとフロイドの間に挟まる形になっていたが。
つかの間の休憩時間が与えられて。
「授業中にぼーっとするのは感心しないね？」
「うー、すみません寮長……眠たくて」
「イワシちゃん寝てやんの」
「フロイド！キミこそ授業中居眠りしていただろう！あの回答はなんだ！？」
「アハハ、ほんっと金魚ちゃんすーぐ真っ赤になってウケる」
……あー。私を挟んでやるんじゃないよ、と思いながら放置していると、やがてフロイドが飽きて寝始める。
そんな私に、リドルは心配そうに言う。
「大丈夫かい？……具合が悪いなら、保健室に連れていくけれど」
……その口調も、表情も。
……1年前と、ふと重なって。
「……な、なんだい。何を笑っているんだい！」
「……ううん、寮長……いや、リドル」
名前を呼ぶと、リドルは一瞬目を輝かす。
「……リドルだけは、ずっと……私に変わらずにいてくれるんだな、って思っただけだよ。……ねえ。
……これからも私、リドルが治めるハーツラビュルにいたいな」
暴君、なんて呼ばれることも時にあるけれど。
……リドルは本当は、とっても優しい子、で。
「……ボクこそ」
「……え？」
リドルは……なんだか頬を染めながら、けれどまっすぐ私を見て、言う。
「……キミがもう怖い思いをしないような寮を作る。……卒業まで、ずっと」
「……ふふ、ありがとう」
「……それに！」
リドルは今度は、強気な笑顔で。
「ルーク先輩と付き合っていても……キミにはボクの友人で……いてもらうよ。……おわかりだね！」
「……当たり前じゃない？」
2人で微笑みあって、休憩時間が終わる。
……そっと横顔を盗み見ると、真面目な表情で授業を受けている……青い瞳。
……赤と青。
まるで、彼の内面を表しているような……綺麗な色。
……その日私は、赤と青のインクでノートをとった。
【赤と青】
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リュウ(プロフ) - たなぼたさん» ああ……とても励みになります……お言葉ありがとうございます……。ストレスのはけ口みたいになってますが楽しんでいただけているのならとても嬉しいです……！ぼちぼちまた書いていくと思うのでよろしくお願いいたします♪ (2020年10月2日 3時) (
レス) id: 4f9eddeefa (このIDを非表示/違反報告)
たなぼた(プロフ) - なんで評価は1人1回しか出来ないんでしょうね！？最高に面白いですいつも癒しいただいております！！！いきなり謎テンションでコメント失礼しましたこれからも頑張ってください！！！ (2020年10月1日 21時) (レス) id: 5dc0002f3d (このIDを非表示/違反報告)
リュウ(プロフ) - マザーグースさん» ありがとうございますー！ぽつぽつ書いていくのでお付き合い頂ければ嬉しいです♪ (2020年9月20日 20時) (レス) id: 4f9eddeefa (このIDを非表示/違反報告)
リュウ(プロフ) - 無銘ちゃんさん» ありがとうございますー！ぼちぼちまたやっていきますー！ (2020年9月20日 20時) (レス) id: 4f9eddeefa (このIDを非表示/違反報告)
マザーグース(プロフ) - うにぁぁぁあ………続編おめでとうございます……(感動と尊さのあまり語彙力が低下中) (2020年9月20日 11時) (レス) id: 446891bd7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リュウ | 作成日時：2020年9月20日 3時
