【twst】息抜き短編集

ジェイド【1日バイト体験】5 ページ10

……やがて、洗い場が1人増え。もう1人来て、もういいよ、と言われ。

表に行くと、ホールも人数が増えていて、もう大丈夫だよ、と微笑まれて。

「……あの、私は」

「もう上がっていいよ。ちょっと客足落ち着いたらまかない出すから、待っててくれる？」

「え！？いや、そんな……だって私、前にもオクタヴィネルに助けられて……」

「それとこれとは別。今日の小エビちゃんの入った分にはマドルも出るし、まかないも出す。……じゃないと、オーナーに怒られちゃうからさ、付き合って」

寮生に頼むよ、と言われて、わたしは陰で座って待っていることとなった。
……着替えに行くタイミングを逸してしまって、寮服を着たまま。

「……ってことは、これ、初めてのバイト、かあ」

……1番好きなお店で、初めてのバイト。
大好きな店員の服を着て。
おまけに、まかないや給料が出るなんて。

「……アズール先輩の経営って、しっかりしてるんだなぁ」

やはりすごいな、と……いまは同じ部活の先輩に、改めて感心した。

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