ルーク【嫉妬の緑】13 ページ26
「……2人してどこへ行ってたんだい」
夜。
リドルの部屋で、私とケイト先輩は並ばされながら、爆発寸前のリドルにすみません、と声を揃えて言った。
まあまあ、とトレイ先輩が抑えてくれてなきゃ、もうとっくに首を跳ねられている。
「……ケイト。キミは分身を寄越していたらしいね」
「うーん。その。えーと。あの」
「……ケイト先輩、具合悪かったんだよ。だから、部屋行ったら倒れてて。でもリドルには言わないでって言うから、看病してたの。だからその。怒らないであげてよ」
横から口を挟むと、リドルはむう、と口を結んで。
……しばらくして。
「……やっぱり、合宿が厳しすぎたかい？」
「「……え？」」
「ケイトが体調を崩すなんてよほどじゃないか。……トレイの言う通り、少しメニューを見直すべきだね……。
……1日休んで元気になったのかい？」
リドルは真面目な顔でケイト先輩に尋ねる。
ケイト先輩はどう答えようか迷っているようで。
……恐らく全部察してるトレイ先輩は、必死に笑いをこらえていて。
「うーん。うん！もう、けーくん元気かも！だから、明日からは出れるよ、リドルくん！」
「……そうかい。よかった。……A、手間をかけたね」
「ううん。明日からはまた全部元通りだから。……ね、ケイト先輩」
そう言って笑いかけると。
……まだ少しぎこちないけれど、うん、と笑って返してくれる。
……きっと、しばらくすれば元通りになる。
そう、約束したのだから。
「……それなら2人ともまた早く休んで。明日からはサボりなんて認めないからね」
「「はい寮長」」
「……よろしい。解散」
廊下に出てから、ケイト先輩と私は別方向の自分の部屋に向かい。
……歩き出す前に、ケイト先輩が言った。
「……ありがとう」
「……約束、守ってくださいよ」
「ん。……また、けーくんのこと沢山頼っていいからね」
おやすみ、と言って、歩いていくケイト先輩の姿は、少しだけ元気そうで、安心した。
……問題は。
嫌な予感がして散々躊躇った後に部屋の扉を開けると。
「おかえり、氷の君」
「……お茶飲んでくつろいでる……」
リドルにバレちゃかなわない、と思い、私は電気を消した。
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リュウ(プロフ) - マザーグースさん» ありがとうございます！ちょっと力抜きたくて作っちゃいました。。色々書いてるんですが載せるほどでもないかな？と思ってたんですがせっかくなのでリリ夢もぼちぼち載せていきますね…！お付き合い願えれば光栄です♪ (2020年9月5日 20時) (
レス) id: 4f9eddeefa (このIDを非表示/違反報告)
マザーグース(プロフ) - こういう裏話的なのいいですね。リリ夢の書く予定ってありますか……？ (2020年9月5日 18時) (レス) id: 446891bd7a (このIDを非表示/違反報告)
リュウ(プロフ) - 無銘ちゃんさん» 読んで下さりありがとうございます♪気まぐれに書きますのでお暇つぶしにどうぞ♪ (2020年8月30日 20時) (レス) id: 4f9eddeefa (このIDを非表示/違反報告)
無銘ちゃん(プロフ) - え！？めっちゃ好み (´∀｀*)これからも頑張って下さい！応援してます！ (2020年8月30日 16時) (レス) id: 99a8255de3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リュウ | 作成日時：2020年8月29日 22時
