巨人VS文豪・月瀬様リクエスト ページ30
「──逃げろ！」
：：：
今回も、また別の世界だ。私はそう判断した。
何せ、……街が無かった。
ひたすらに荒野だった。いや、実を云うとかなり離れた処あたりに壁が見える。だが、後は林ぐらいしか見当たら、
ひゅ、と喉が掠れた音を立てた。
『ちゅ、うや、さん』
「あ？」
私はその光景から目を離せずに、今回一緒だった彼に云った。
『あ、れ。人……いや、』
巨人が。
私の喉は、それ以上の声が出る事を許さなかった。
：：：
『中也さ、ううう浮いてる！ だ、大丈夫ですか!?』
「うるっせーよ、耳元で叫ぶな！ スピード上げるぞ！」
私と中也さんは、地面が瓦解した時に出来た岩に乗っていた。中也さんの異能力で操り、それであの壁に向かって飛行しているのだ。
一つ云おう。怖い。半端ない。
『あ、あとちょっとです！』
「見えてるッつーの！ 一々云うな！」
怒られた。しゅん。
けれど、流石の中也さんも表情に余裕が無い。そりゃあんな化け物見てしまったら、そうなるだろうけど。
とにかく今回の世界は、��進撃の巨人��だ。というかあのクソでかいの見た瞬間にこれ以外ないだろ。
私はアレ大して読んでないのだ。けれど今は多分、
『……ひでえ……！』
「……マジかよ、」
原作開始だろう。
あの大型巨人の開けた穴から、5〜10m程の巨人達が入っている。逃げ惑う人達を当然の事のように口に放り込む光景。
まさしく、地獄絵図。
『中也さん、あれ、助けないと！』
「はァ!? 助けるっつったって如何すンだ！」
喉元まで出かかった声が、言葉にならずに消えて空中を彷徨った。
『でも……でも！ 此処で助けなきゃ！ じゃなきゃ、だって、だって……！』
中也さんに背負われていてよかった。高そうな外套に染みを作ってしまったけど。
「……全員を救える訳じゃねェぞ！」
中也さんは苛立ったように叫ぶと、そこから急降下した。丁度真下に居た巨人の頭に躊躇いなく蹴りを入れた。
私は其処で彼を見た。彼も私を見た。
あの、顔──！
『エ、レ』
ぷつりと、目の前の視界が消えた。
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とあるアニメーター - マジですか！！！ありがとうございます！お願いします！ (2020年1月21日 21時) (
レス) id: 6c92e05c62 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界(プロフ) - とあるアニメーターさん» へえーいいですねえ！やらせて頂きますとも、何かかなり滅茶苦茶な展開になりそうですが……(笑)。 (2020年1月21日 18時) (レス) id: ad65672360 (このIDを非表示/違反報告)
とあるアニメーター - そうですか！良かったです！リクエストで、そうだ、番外編作っちゃおう！と思った今日この頃の第３段を記念して…。みたいな感じで、今日この頃シリーズで出てきた文ストキャラ達をたくさん出してほしいです！こちらも長めになって良いので、よろしければお願いします！ (2020年1月21日 18時) (レス) id: 6c92e05c62 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界(プロフ) - とあるアニメーターさん» ええ勿論！ちょっと遅くなるかもしれませんが番外編もとうとう三！……ひええマジかあ。 (2020年1月21日 17時) (レス) id: ad65672360 (このIDを非表示/違反報告)
とあるアニメーター - この番外編、続編行きますか？ 続編作って頂けたら、またリクエストしたいです。 (2020年1月20日 21時) (レス) id: 6c92e05c62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白夜の世界
| 作成日時：2019年7月6日 21時
