或る、一夏の記録 ページ21
大変勝手ながらオリキャラを出させて頂きました。あとがきにていい訳させて下さい。本編とは無関係な物としてお楽しみ下さい。多分結構続きます。
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NOside
とある県の、とある川。水は下の地面が見える程に透き通り、夏の強い日差しを水面で反射させ、キラキラと光っていた。
その水面に、波紋が広がる。
『ぶん殴る! よーし今日という今日は許さんぶん殴る!』
「はっ!? 出来るもんならやってくれます? いやー何時になったら俺はそっち側に行けるのか、ふうーやれやれ」
「ふ……うふふふふ、ちょっと本気を出そうじゃないか」
「彼奴ら、化け物かよ……」
河原に生えていた木の葉が、ひらりと一枚水面に落ちた。
「へえ……川かあ」
「海じゃないンですか?」
太宰が空中に視線を向けて呟き、谷崎は先程『川に行こう!』と大声で云いながら部屋に入って来た人物──凪に問い掛けた。
凪はニコニコして首を振る。
『ちゃうちゃう。私の実家はド田舎って前に話し……話してないね。まあともかくそうなんだよ。で、皆で其処に遊びに行こうかなーって。あと海しょっぱいから嫌い』
海好きに聞かれたらぶん殴られそうな台詞を云った凪、此れで悪意は別に無いのだ。ただ莫迦なだけで。
「おおお……川! 僕行った事無いよ!」
『めっちゃ楽しいよー!』
敦が早々に陥落した。
──まあ、とは云っても反対している人は誰も居ない。話の流れで、日曜に其処へ行こうとなった。
凪はわくわくする気持ちを抑え、女性陣に引っ張られて水着売り場へと向かった。
数分後、『いやいや無理! 無理です!』『待って与謝野さん脱がさないで判りました着ます!』『高ッ……無理です奢らないでいいですー!』などの悲鳴が響き渡った。
当日。川へと向かった探偵社。
視線の先に、橋の欄干に立つ青年が一人。
「え……!? あ、あれ、危なくないですか!?」
『……』
「幾ら下が川だとは云え、大丈夫なのか……? おい、凪?」
『…………大丈夫っす。彼奴は』
凪は驚きに目を見張り乍らも、青年を見据えた。
『彼奴……、私のクソ兄貴なんで』
「「「…………っえ?」」」
青年が振り返った。はずみでバランスが崩れ、体が宙に浮く。
そして叫んだ。
「I can flーーーy!!」
「……え」
『……死にたい』
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とあるアニメーター - マジですか!!!ありがとうございます!お願いします! (2020年1月21日 21時) (レス) id: 6c92e05c62 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界(プロフ) - とあるアニメーターさん» へえーいいですねえ!やらせて頂きますとも、何かかなり滅茶苦茶な展開になりそうですが……(笑)。 (2020年1月21日 18時) (レス) id: ad65672360 (このIDを非表示/違反報告)
とあるアニメーター - そうですか!良かったです!リクエストで、そうだ、番外編作っちゃおう!と思った今日この頃の第3段を記念して…。みたいな感じで、今日この頃シリーズで出てきた文ストキャラ達をたくさん出してほしいです!こちらも長めになって良いので、よろしければお願いします! (2020年1月21日 18時) (レス) id: 6c92e05c62 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界(プロフ) - とあるアニメーターさん» ええ勿論!ちょっと遅くなるかもしれませんが番外編もとうとう三!……ひええマジかあ。 (2020年1月21日 17時) (レス) id: ad65672360 (このIDを非表示/違反報告)
とあるアニメーター - この番外編、続編行きますか? 続編作って頂けたら、またリクエストしたいです。 (2020年1月20日 21時) (レス) id: 6c92e05c62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白夜の世界 | 作成日時:2019年7月6日 21時