どっちもどっち・桜咲月菜様リクエスト ページ7
やつがれ君の黒外套が閃き、目の前の人達を斬殺する。
待って、やめて。殺さないで。
『やつがれ君、』
私はやつがれ君の前に割って入った。その瞬間、黒獣が私の腕に思いっ切り噛み付いた。鮮血が飛び散り、やつがれ君の顔が驚きに歪む。
えぇ待ってそんな心算じゃなかった。
「凪!? おい、大丈夫か!?」
『いや……大丈夫じゃない……』
殺傷能力がクソ高い黒獣に噛み付かれたんだぞ大丈夫な訳あるか。いや待って痛い。あれ、めっちゃ痛いわ。えっいや腕動かなくなったんだけど待ってどゆ事。
「何故
ええーだって……やつがれ君が人殺してる処見たくなかったし……殺させたくなかったし……何か色々テンパってたし……。
『ご、めんね』
「ッ……」
やつがれ君はギリッと音が鳴る程奥歯を噛み締める。いや別に私そんなに怒ってないよ?大丈夫だよ?
「痛むかもしれないが、我慢しろ」
黒布が私の腕に巻き付いた。確かに痛いけど、でも此れは止血の役割をしてくれているんだろう。血ィめっちゃ出たけど。
__私は其処まで考え、気を失った。
:::
次に私が目覚めた時見たのは、太宰さんがやつがれ君に絶対零度の視線を向けている処だった。
……いや何してんねん!
『ちょちょちょ、何してんですか!?』
「凪!」
「ああ凪ちゃん、起きたのかい?」
太宰さんが先程とは打って変わって優しい顔で云った。ひええ貴方多重人格ですか?
『いや、あのお二人……』
「今はね、芥川君を叱っていた処さ。凪ちゃんをこんな目に遭わせたんだ、当然だろう?」
全ッ然当然じゃないと思いますはい。
『いや、そんなのいいですから!大体私がやつがれ君の前にいきなり飛び出しちゃったのが悪いですし……ね!?』
「だが、」
『で、す、よ、ね!』
有無を云わさぬ私の口調に、二人共揃って口を閉ざした。
「……今回だけだぞ」
「……」
太宰さんの忠告に、やつがれ君は無言で下を向いた。
……全く、この師弟は!面倒だな、本当に!
谷崎ーたんじょーびおめでとー!→←キスマークつけないと出れない部屋・揚げ鳥様リクエスト
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とあるアニメーター - マジですか!!!ありがとうございます!お願いします! (2020年1月21日 21時) (レス) id: 6c92e05c62 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界(プロフ) - とあるアニメーターさん» へえーいいですねえ!やらせて頂きますとも、何かかなり滅茶苦茶な展開になりそうですが……(笑)。 (2020年1月21日 18時) (レス) id: ad65672360 (このIDを非表示/違反報告)
とあるアニメーター - そうですか!良かったです!リクエストで、そうだ、番外編作っちゃおう!と思った今日この頃の第3段を記念して…。みたいな感じで、今日この頃シリーズで出てきた文ストキャラ達をたくさん出してほしいです!こちらも長めになって良いので、よろしければお願いします! (2020年1月21日 18時) (レス) id: 6c92e05c62 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界(プロフ) - とあるアニメーターさん» ええ勿論!ちょっと遅くなるかもしれませんが番外編もとうとう三!……ひええマジかあ。 (2020年1月21日 17時) (レス) id: ad65672360 (このIDを非表示/違反報告)
とあるアニメーター - この番外編、続編行きますか? 続編作って頂けたら、またリクエストしたいです。 (2020年1月20日 21時) (レス) id: 6c92e05c62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白夜の世界 | 作成日時:2019年7月6日 21時