…そうだ、番外編作っちゃおう！と思った今日この頃。【文スト】 弐！

サンタという空想 ページ41

『メリークリスマスです！ 皆さん！』

「「「イェ──ッ！！」」」



クソハイテンションで始まったクリスマスパーティ。ちなみにこのクリスマスパーティは普通とはちょっと違う。



『見よ、この美脚を！ ナオミちゃんに無理矢理着せられたのでもう物凄く寒い!!』

「いや云うほごふっ」

「敦君大丈夫!?」「凪ちゃんの戦闘スキル最近どんどん上がってくな」



痙攣する敦君を私はみなかったことにし、改めて皆のコスプレを見た。

そう──今回はコスプレをしたクリスマスパーティなのである！ 考えたのはナオミちゃん！ ちなみに私はミニスカサンタでもう寒い!!



『取り敢えずケーキ食いましょうや』

「わあ！ おいしそうですね！」



賢治君が手を合わせて覗き込む。はっはっは、片道一時間ゲットするのに二時間。誰か褒めて。



「酒もあるぞ。未成年は飲むなよ」

「社長ナイス〜〜!!」「飲み明かすぞ！」

『事務員の方はっちゃけてるな……』



云いつつ私は皆にお酒をついで回る。まあ元々そんなに食う方じゃないし、今まで頑張って来た彼らに今日ぐらいはゆっくりしてほしい。

すると「凪ちゃん私にも〜！」と能天気な声が聞こえた。振り返ると、既に一杯飲んでた様子の太宰さん。


……はぁ。



「えっ、今凪ちゃん溜め息吐かなかった」

『吐いてません』

「いやで」『吐いてません』



凄く複雑そうな顔をする太宰さんに、わたしはトクトクと日本酒をついだ。

ゴクリ、と一気に飲み干す太宰さん。オイ。



「いやー、本当美味しいねこれ」

『……私も飲みたい』

「凪ちゃんは、絶対、ダメ」



断固として反対するー！ と叫ぶ太宰さんをそのままに、私は敦君達未成年グループへと近寄った。



「凪さん、ちゃんと楽しんでます？」

『もちのろん』

「皆結構羽目外してるね〜……ボクらはお酒飲めないからちょっとアレだけど」



苦笑いする谷崎君に、ナオミちゃんが絡む。やっぱこの兄弟はいつも通りか。

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