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図書室。 ページ9

現在、立花Aは困惑しております






今の状況を説明すると


昼休み、人の少ない図書室でお目当ての本を見つけたと思ったら
なんとなんと、本棚の最上段で手が届かない


近くに登れるような台はないし


どれだけ背伸びしても届かない









いや、背が低いのは認めますよ?


認めるけど、さすがに手が届かないのは悲しくない?!






チビなの気にしてるんですよ、これでも


中学で別れた友達に久々に会ったときの「あれ、縮んだ?」
のひとことは屈辱なんですよ









なんて言い訳はいったん置いといて、


もう一度手を伸ばしてみる


が、届かない









A「いや、本棚が高すぎるんだよ(小声)!!」


バシッ!


と本棚を軽くたたくものの、本棚はびくともせず・・・いや、むしろ手が痛い









ヒリヒリする自分の右手を左手で、いたわりながらこすっていると


「ふふっ・・・(笑)」


誰かに笑われている声が聞こえた









失礼な、こっちは真剣に本棚と向き合っているというのに (; ・`д・´)


なんかムカついたので振り返ってその人をにらむ

















A「な、かま先輩・・・」







見ると、腕を組んで小刻みに肩を震わせている、中間先輩、もとい唇ゲルゲ先輩がいた

(このあだ名、昨日重岡くんに教えてもらったんだよね 笑)









中間「届かへんの?笑」


A「ちょ、笑わないでくださいよ!」


中間「わらってへん、わらってへん ・・・ふっ」


A「いや、完璧に笑ってますよね?」









それで、届かへんの?
俺が取ってあげようか?


ってニヤニヤしながら聞いてくるもんだから








「大丈夫です、ホントに。どっかいってくださいよ」


と投げやりに言う


だって本当にウザかったんだもん








するとさっきまでにやけ顔だったゲルゲ先輩がつまらなそうな顔をした









中間「素直やないなあ、まったく」







そう言って本棚の方を向いていたワタシに覆いかぶさるような形で、手を伸ばし


軽々と本を取ってくれた


中間「これやろ、取ろうとしてた本」








A「ふぁー、あ、はい・・・ありがとうございます」


先輩の、思いもよらない行動に驚いた


さり気なくカッコイイことをしてくる









少女漫画でありがちなシチュエーションを恥ずかしげもなく、サラッっとやってしまうなんて


さすが、だてにあのモテモテ軽音部の部長をつとめてるだけはあるな

ソウルメイト※→←制服事情。



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陽子(プロフ) - 猫助さん» そうなんですね…仲間ですね! (2020年1月11日 12時) (レス) id: b280303fe6 (このIDを非表示/違反報告)
猫助(プロフ) - 陽子さん» はい…腐も夢も美味しく頂きます笑 (2020年1月9日 23時) (レス) id: 2a69c218b3 (このIDを非表示/違反報告)
陽子(プロフ) - すみません突然なんですけど腐女子なんですか? (2020年1月9日 20時) (レス) id: b280303fe6 (このIDを非表示/違反報告)
猫助(プロフ) - おめめちゃんさん» ありがとうございます!そう言っていただけると更新の励みになります。頑張りますね! (2019年5月17日 21時) (レス) id: 61bfbda2dc (このIDを非表示/違反報告)
おめめちゃん(プロフ) - 更新ガンバです! (2019年5月16日 19時) (レス) id: ebd26ce3ec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:猫助 | 作成日時:2018年1月21日 22時

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