軽音部のイケメンが知り合いだなんて！ (ページ5)

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傘。ページ5

６時１５分

校門を出てから１５分後
ようやく駅に着いた

なんだか普段よりも早く感じたな
これも神山くんパワーなのかな？

神山「駅着いたで。」

神山くんって地味に天然要素あるよね、
見ればわかりますって
それぐらい

A「神山くんって天然なところあるんだね、意外」

おっと、しまった
つい心の声が漏れてしまった

神山「ほんまぁ？全く気付かへん」

そうゆうところだって(笑)

A「ヤバイ、ギャップ萌え ((小声))」

あ、また心の声が漏れてしまった
(ヲタクとしてイケメン男子のギャップに萌えてしまうのは仕方のない事)

まあ、小声だったし聞こえてないよね
周りもにぎやかだし
セーフセーフ

神山「ギャップ？」

前言撤回
アウトだったみたい

A「なんでもないデス」

と雑に誤魔化す

神山「あとさっき神山くんって言ったやろ」

A「あ、うん」

神山「神ちゃんって呼んでや！せっかくやし」

何がせっかくなのか分からないけど・・・
神ちゃんって呼べるようになった方が
よさそうな雰囲気だね

と、なんやかんや会話してるうちに
改札を通過

ワタシは井の頭線
神山くんは山手線(って言ってた気がする)
だから、ここで別れなくては

傘に入れてくれたこと
ホントに感謝してます！！

ということを口下手ながらに言おうとしたら
事故った

A「ありがとうござ・・・ありがとう
　かみや・・・神ちゃん」

神山「メッチャ無理しとる(笑)」

A「ごめん、つい慣れなくて」

神山「ええよ、ゆっくりで
　そのうち慣れるやろ」

A「あ、うん、ありがと」

事故ったワタシをフォローしてくれた

神山「じゃあ俺あっちのホームやから
　ここでお別れやな」

A「うん、そだね
　今日はホントにありがとう」

神山「ええって、これくらい
　 Aも気を付けて帰るんやで」

A「承知しました！」

神山「なんやそれ(笑)」

最後に
「また明日」と言って
神山くんと別れた。

別れ際までカッコイイなんて
もう非の打ちどころがないな
って思った。