軽音部のイケメンが知り合いだなんて！ (ページ12)

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パフェ。ページ12

昼休み

ワタシは教室で絵を描いている

「おい、立花ー」

クラスの男子が教室の前のドアのところからワタシを呼んできた

ワタシの席は窓際の後ろから２番目のところだから、結構大きな声で呼ばれる

クラス中の視線が集まってる感じがして恥ずかしい

そんなことを思いながらドアの方を見ると・・・

高身長のイケメン君が、可愛い顔してこちらをのぞいている

目が合った

『ニコッって笑うと犬みたいでカワイイ』とイケイケなクラスメイトの女子が言っていたが
今、その笑顔がワタシに向けられている

「くっ！心臓に悪い！
　キラキラしすぎて目が焼けるぞ！」

と小声でつぶやきながら、ドアへ歩いて行った

小瀧「先輩！今日の放課後空いてる？」

まだ歩き途中、ドアまでは若干距離があるのに
待ちきれなかったのか、彼はさっそく本題を切りだした

A「放課後？空いてるけど・・・部活で何かやるの？」

小瀧「いや、部活やなくて、、、」

？

小瀧「パフェ、食べに行かへん？」

A「パフェ？」

小瀧「おん。今朝姉ちゃんにパフェ無料券２枚貰ってん！」

A「へー、そうなんだ。でもせかっくならお姉ちゃんと行けばいいのに」

小瀧「姉ちゃん、今日用事あるから無理やねん。券の期限今日までみたいやし」

ダメ？

と可愛く聞いてきた

こんな可愛いお願いを断れるほど、ワタシの人間性は荒んでない

A「うちで良ければ」

小瀧「やった！」

小さくガッツポーズをする小瀧君

小瀧「放課後、迎えに来るから教室で待っといてな！」

じゃ！

と言って、嬉しそうに去っていった小瀧君

なぜか懐かれてるんだよね、この間初めて話した時から

可愛い弟みたいだなー、と思う

まあ、年はひとつしか変わらないんだけど(笑)

ワタシが振り返って自分の席に戻ろうとしたとき、
軽音部のファンの子に若干にらまれた気がした