【ハイキュー】もう無理です。

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*
及川side





＿＿＿昼休み







『よし、行こう』









俺の周りには、岩ちゃんにマッキー、まっつん。
向かう先はもちろん、Aの教室。





しなければいけないこと、伝えないといけないことが分かったから。
合宿明けの今日、行動に移そうと決めた。









＿＿ガラッ







『！！』









Aの教室近くまで来たとき、ドアが開いた。
出てきたのは、目当ての本人。





友達と一緒にいて、何を話しているのか、その表情は笑っている。
……あんな表情(かお)、久しぶりに見たな。





まだ俺たちには気づいていない。
今話しかけたら、あの笑顔を消してしまうかもしれない。
そう思うと、怖い。









「及川」







『！…岩ちゃん』







「俺らにびびる資格はねえよ」







『……うん、そうだよね』









その通りだ。
Aが1番傷ついたし、怖かったはずだ。
傷つけてごめん、泣かせてごめん。
また、俺たちを支えて欲しい。そう、伝えるから。









『……A』









……だから。









「……なに？"及川くん"」







「……っ、え？」









……高く壁を、築かないで。

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