タイトル未定 ページ17
赤 side
まだ歌詞は付いていないみたいやけど、取り敢えず弾き終わった丸山に拍手をした。
どうでした?と恐る恐る聞く丸山。
「お前はどう思ったん?この曲を貰って、弾いてみて、どう思ったん?」
「...僕は、」
アコースティックギターを見ていた丸山は、顔を上げ俺を真っ直ぐ見つめた。
迷いのないその瞳が俺を捕らえて離さへん。
なんやこいつ、分かってるやんけ。
わざわざ人に聴かせるまでもなく、結論出てるやん。
そう思ったけど、彼が口を開くのを俺は黙って待っていた。
「僕は、この曲を弾いて...」
「物足りない、って感じました」
やっぱり、な。
「奇遇やな。俺もや」
「っ、でも、どうしたらええか...」
そういうことだろうと思った。
かといって俺はプロやない。
明解な解決策も浮かばない。
「俺はプロやないから、多少音楽を知ってる素人の戯言やと思って聞け。
俺が思ったことを2つ挙げるわ」
食い入るように俺を見つめる丸山に、俺は人差し指を立て口を開いた。
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∞章いちご∞(プロフ) - 大好きです。この章説。続きを書いてほしいです。更新楽しみにしてますね! (2016年8月15日 8時) (レス) id: 71e837c081 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かぷちーの | 作成日時:2016年7月12日 22時