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初恋 ページ8

秀太side

男1「ちっ、なんだよ。シラケた。」

男2「行こーぜ。」

男達は俺達の様子を見てその場から立ち去っていった。

しばらく沈黙が俺らを包む。

あすか「……秀ちゃん。もう平気だよ。」

秀太「……そうだな。」

そっとあすかを離した。

あすか「なんか、ごめんね。ありがとう。」

少し気まずそうに呟いたあすかの目が悲しそうで……放ってなんておけねぇだろ。

秀太「で、1人でなにしてたの?」

ベンチに座り話を切り出すとあすかは隣に座り西島との喧嘩について静かに話始めた。

あすか「どうしよう……」

秀太「あいつ……二次会での事まだ気にしてたのか…」

あすか「えっ?実は私、記憶なくて…なにしたの?」

なにって……

西島のやつあすかが俺に抱きついた後、不意打ちに大好きー!なんて言われて機嫌直ったけど……

その後、直也くんだけじゃなくて真司郎とかにも抱きついてたからな(汗)

秀太「実は………」

俺は二次会での事を全部あすかに話した。

あすか「そっか……最低だね。
私、酒癖悪くて……飲まないようにしてたんだけど、つい嬉しくて……。
真ちゃんにも悪いことしちゃったな。

こんな女きっと隆弘は嫌いになっちゃったかな。」

秀太「泣くくらいなら……やめちまえよ。」

あすか「え?」

そっと抱き締めた。

秀太「……好きだ。」

言ってはいけない一言。

たとえあすかが俺の気持ちに気づいていたとしても、伝えるつもりはなかった。

あすかは大切な仲間の最愛の人。

でも、俺にとっても最愛の人なんだ。

そんな悲しそうに微笑みながら涙を流されたら……

1番近くで守りたい。

そう思っちまう。

あすか「秀ちゃん……。」

秀太「俺はお前にそんな悲しい顔させない。
あすかには笑顔が1番似合う。だから俺がお前を笑顔にしてやるよ。
俺がお前の側にいて守ってやるよ。」

これが、今の俺の本音。

あすかの答えは分かってる。

今日だけはどうしても伝えたかった。

あすか「……ありがとう。
秀ちゃん……気持ちは嬉しい。でも私は……」

秀太「ばーか。嘘だよ。」

あすか「へ?」

秀太「いや……本当。」

あすか「………。」

自分でも何を言ってるんだ。そう思う。

俺が1番いやなのはあすかの困ってる顔だ。

秀太「半分嘘…で、半分本当。」

あすか「えっ……と、それは…」

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くま - 走ってましたね笑続きも楽しみにしてます (2017年7月23日 11時) (レス) id: 6dbd28e3f1 (このIDを非表示/違反報告)
banbi(プロフ) - くまさん» コメントありがとうございます。にっしーは汗だくで走ってました(笑)またにっしー登場してきますので続きもよろしくお願いします。 (2017年7月23日 2時) (レス) id: 99a5649e0c (このIDを非表示/違反報告)
くま - しゅーたかっこいいよー にっしーはどうなってるんだろう? (2017年7月22日 11時) (レス) id: ba438783d5 (このIDを非表示/違反報告)
くま - めっちゃ続きが気になる~! (2017年7月22日 1時) (レス) id: 6dbd28e3f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:banbi | 作成日時:2017年7月15日 0時

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