手 ページ6
秀太side
秀太「あった、あった。」
俺は今ゲストハウスにいる。
日高と宇野ちゃんの二次会が無事に終わって家に帰った。
少し余韻に浸りながらも明日までに仕上げないといけない料理のメニューのデザインを考えようとしたら書類を忘れた事に気付き戻ってきた。
書類を持ち家までの道を歩いていた時
「やめてください!」
叫ぶ女の人の声がした。
暗闇の公園を見ると2人組の男に腕を捕まれる見覚えのある人影が見えた。
秀太「……あすか。」
絡まれているのはあすかだった。
何してるんだよ。こんな時間に…しかも1人で。
西島の誕生日はどうした?
それよりも助けなきゃ!
あすか「やだってば!離して!」
男1「いいじゃん。遊ぼうよ。」
男2「そうだよ。こんな時間にこんなとこに1人でいて…声かけられるの待ってたんだろ(笑)」
あすか「ち、ちがう!ばかじゃないの?」
男1「はぁ?やっちまえ!」
あすか「やめ……」
秀太「やめろよ?なにしてんの?」
男2「なんだお前!やるのか?」
秀太「いいけど……俺強いよ(笑)」
拳を握りしめ相手を殴ろうとした時
あすか「やめてー!!」
勢いよく腕を掴まれた。
秀太「あすか……」
男2「なんだよ知り合い?女の言うことなんて素直に聞いてダッセェなぁ(笑)バカじゃねぇの(笑)
やらねぇならこっちからいくぞ!」
秀太「あすか、離せ!」
あすか「やだ!」
秀太「なんで?」
あすか「だって……」
目に沢山の涙を浮かべながら呟いた。
あすか「秀ちゃんの手が……
こんな奴らのせいで秀ちゃんが怪我しちゃう!」
ハッとした。
俺は握りしめていた拳をそっと開いた。
男1「はぁ!?こんな奴らとは聞き捨てならないな。お前ら覚悟は出来てるだろうな?」
あすか「うるさいっ!秀ちゃんの手はね、あんた達みたいな最低な奴を殴るためにあるんじゃないの!……秀ちゃんの手は包丁を握る大切な手なんだから!うっ…」
泣きながら叫ぶあすか。
あすか「秀ちゃんは人を幸せにする最高の料理を作るすごい人なんだから!
優しくて、いつも私の味方で……うっ…
バカにしないで!あんた達なんて……」
秀太「あすか……分かったから。もう、分かったよ。………ありがとう。」
俺の前に立ち泣きながら必死に叫ぶあすかを気づいたら後ろから抱き締めていた。
あすか「秀ちゃん……」
嬉しかった。
そんな風に俺を思っていてくれたこと。
………そう簡単に忘れるなんて出来ねぇよ。
やっぱり
好きだ。
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くま - 走ってましたね笑続きも楽しみにしてます (2017年7月23日 11時) (レス) id: 6dbd28e3f1 (このIDを非表示/違反報告)
banbi(プロフ) - くまさん» コメントありがとうございます。にっしーは汗だくで走ってました(笑)またにっしー登場してきますので続きもよろしくお願いします。 (2017年7月23日 2時) (レス) id: 99a5649e0c (このIDを非表示/違反報告)
くま - しゅーたかっこいいよー にっしーはどうなってるんだろう? (2017年7月22日 11時) (レス) id: ba438783d5 (このIDを非表示/違反報告)
くま - めっちゃ続きが気になる~! (2017年7月22日 1時) (レス) id: 6dbd28e3f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:banbi | 作成日時:2017年7月15日 0時