約束 ４

約束 ２ ページ30

あすかside

西島「だって、めちゃくちゃ嬉しくて。」

涙を流しながら喜ぶ隆弘の胸の中で幸せを噛み締める。

西島「あすか……ありがとう。
俺とまた出会ってくれて。

俺を選んでくれて。

新しい命を授かってくれて。

幸せな家族を築こうな。
あすかも、生まれてくる子供も俺が守るから。

一緒に年を重ねて
人生を終えるとき俺と一緒になって“ああ、良かったなぁ。幸せだったなぁ。“そう思ってもらえるくらい俺の全てをかけてあすかを愛する。

………約束する。」



みんなが微笑ましく私達を見つめる。

千晃がドレスを着せてくれて

実彩子がヘアメイクをしてくれた。

綺麗に着飾った私は

真ちゃんが作ってくれた素敵なブーケを持ち

だっちゃんが流す音楽に合わせて

大切な人と腕を組み歩く。

私達は秀ちゃんが心を込めて作ってくれたケーキにナイフを入れる。

全ての瞬間を温かい目で見守っている直くんは私達の担当プランナー。

みんなが私達をサポートし応援してくれた。

きっと私の知らないところで、もっともっと支えてくれていたんだと思う。

こんな大切な人達に囲まれ幸せな一時をすごす。

もう２度と会うことはないと思っていた。

思い出のゲストハウスで私達は再会した。

果たされることはないと思っていた約束。

隆弘はずっと覚えていてくれた。そして果たしてくれた。

そして、再び約束を交わした。

きっと隆弘は一生かけて

その約束を果たしてくれるだろう。





END

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