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最後のお願い ページ23

西島side

西島「あれ?なんだろう…?」

幸せいっぱいの俺の目に飛び込んできた花束。

忘れもの?……いや、花束を忘れるやつなんていないか。

にしても……ピンポイントであすかの好きな花だ。

小さい頃から好きだと言っていた花で作られた花束を見るあすかの顔が曇った。

あすか「………ごめん。すぐ戻る。」

そして、急ぎ足でガーデンを抜けていく……

宇野「ちょっ、あすか?」

千晃「え?あすか?」

秀太「おい、西島!どうした?」

みんなが駆け寄ってきた。

西島「ねぇ……あれって?」

真司郎「なんでこんなとこに花束があるん?俺ちゃうで!」

浦田「とにかく、あすかを追いかけよう!」

みんなであすかの後を追った。

ゲストハウスの門の所に着くと歩道の方から話し声が聞こえた。

あすか「うん……。雄太さんも。」

話の相手はまさかの人物だった。

千晃「雄太さん……?あっ星野雄太?」

その名前にみんなが驚きを隠せずにいた。

みんなと目が合った。
出ていくこともできず……みんなでその場を動けずにいた。

あすか「お花ありがとう……」

あいつが花をね………

2人の会話を静かに聞く。

そこからは不器用だけど優しい愛を感じた。

偶々なんて……下手くそな嘘ついて……


星野「人生で最高の日なんだろ?
なんて顔してるの?……笑えよ。」

顔が見えなくてもその言葉から優しく微笑む顔が浮かんだ。

星野「今、幸せ?」

あすか「うん。最高に幸せだよ。」

星野「よかったな。………ごめんな。」

西島「はい。」

気づいた時には2人の所にいた。

あすか「隆弘……」

西島「化粧落ちるぞ。」

どうしても伝えなきゃいけない気がした。

西島「お久しぶりです。」

あの日……2人が結婚式を挙げるはずだったあの日から彼には会っていない。

星野「久しぶりだな。ふっ、勢揃い(笑)?」

振り返るとみんが心配そうに立っていた。

みんなの顔を見て心を落ち着かせるように頷く。

再び前を向いた。

西島「……あなたがしたことは許される事じゃない。」

あすか「隆弘…」

西島「でも、俺はあなたを許します。
………こんなにも人を愛せる人に根っからの悪いやつはいない。
ずっと大切な人を想い続ける気持ちは分かるから。」

なにかが少しずれただけ……

愛しかたが不器用なだけ……

西島「それに、どんな形であれ12年前あすかとあすかの家族を助けてくれたのは事実だ。

……ありがとう。」

最後のお願い 2→←花束



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くま - 走ってましたね笑続きも楽しみにしてます (2017年7月23日 11時) (レス) id: 6dbd28e3f1 (このIDを非表示/違反報告)
banbi(プロフ) - くまさん» コメントありがとうございます。にっしーは汗だくで走ってました(笑)またにっしー登場してきますので続きもよろしくお願いします。 (2017年7月23日 2時) (レス) id: 99a5649e0c (このIDを非表示/違反報告)
くま - しゅーたかっこいいよー にっしーはどうなってるんだろう? (2017年7月22日 11時) (レス) id: ba438783d5 (このIDを非表示/違反報告)
くま - めっちゃ続きが気になる~! (2017年7月22日 1時) (レス) id: 6dbd28e3f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:banbi | 作成日時:2017年7月15日 0時

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