運命 ４

秀太への答え ２ ページ18

俺はそっと話を切り出した。

秀太「大丈夫だよ。
俺はどんな答えでもあすかを責めたりしないよ。
あすかの幸せが俺の幸せだから。
ゆっくりでいいから返信聞かせて？」

あすか「……うん。」

あすかの目にはうっすら涙が浮かび上がっていた。

あすか「ごめんなさい…。
私……秀太の気持ちには答えられない……。」

やっぱりな。
分かってはいたけど直接言われるとやっぱりキツいな……。

秀太「……そっか。」

あすか「本当にごめんなさい。」

秀太「謝るなよ！
これからも友達としてよろしくな！」

あすか「友達って思ってくれるの？」

秀太「当たり前だろ！
どんな答えでも出会えたのは運命だって前にも言っただろ？
……俺と出会ってくれてありがとう。」

本当はすぐに友達なんて思えないかもしれない。
そんな単純な想いで好きになった訳じゃない。

でも、あすかに出会ってあすかに恋をしたことに後悔はない。

だから出会えた事にありがとうと言いたい。

あすか「そんな…お礼を言いたいのは私のほうだよ。
私の事本気で叱ってくれて、心配してくれて……好きになってくれて……ありがとう。」

そう言ったあすかの顔は眩しかった。

秀太「頑張れよ……真司郎と。」

あすか「へっ！？」

なんで分かるの？って顔してる(笑)

まだ好きな気持ちは消せないけど俺はあすかの幸せを……真司郎との事を応援するよ。

純粋にそう思った。

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