運命 ４

姉と浦田さん ページ15

あすかside

３人が帰ってからずっと携帯を見つめたままフリーズしてる姉……。

あすか「お姉ちゃん！大丈夫？」

姉「えっ？あっ……うん。」

あすか「……ねぇ？もう旦那さんが亡くなって６年だね。そろそろ前に進んでみるのもいいんじゃない？」

姉「前に進む……？」

あすか「浦田さん…頑張ってみたら？」

姉「なっ…なに言ってるの！直也くんは私の憧れの人なの！そこまで望んでないよ。
それに私が想ってるのは、今までもこれからもあの子のパパだけだよ……。」

あすか「……そっか。
まぁ連絡くらいとってみなよ！」

私は姉にも幸せになってほしいんだ。
姉こそ、この６年自分を犠牲にしてがむしゃらに頑張ってきたんだから……。

姉「はぁ……緊張する。」

あすか「あははは。さっきまで隣に座ってたじゃん。」

姉「あんた、そんなこと普通に言ってるけどこれは凄いことなんだよ！AAAだよ？
宇野ちゃんに千晃ちゃん、そして直也くん……
３人があんたの恋愛相談のってくれるなんて。

そっ、それにだっちゃん、にっしー、秀太くんがあんたにキｯ、キスを……しかも好きって…
あっ、だっちゃんは愛してるだったね。」

あすか「お姉ちゃん………もうその話は…。」

まさか自分の恋愛事情を赤裸々に姉に話すことになるなんて思ってもいなかった。

姉「そしてあの真ちゃんと両思いかぁ。
我が妹ながら尊敬するわ……凄すぎ。」

あすか「もう…」

確かにこんな凄いことが私の身に起きるなんて。まだ信じられない。

姉「それより…早く３人に返事しなよ？
辛いと思うけどズルズルしちゃダメだよ。」

あすか「分かってるよ…。」

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