いけしゃあしゃあ (ページ11)

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きみとねこ ♥ LAD18 ページ11

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『な、なんでしょう…』

隣に座ってテレビを見ているのに、わざわざこっちに顔を向けてじーっと見つめてくる由伸くん。

そんなかっこいい顔でじーっと見られると、ドキマギしてテレビに集中できない。

「…別に」

見つめてくる理由を聞いても、毎回この返事しか返ってきたことないんだけどね。

『はい！こっち見てないで、由伸くんもテレビ見る！』

渋々、というような雰囲気で前を向く。

いや、こっち見てる方がおかしいんだけど。

テレビでは、猫ちゃんの癒される映像が流れている。

……なんか猫ちゃんって

『由伸くんみたい、』

「猫が？」

『うん、似てる』

「全然分かんねー」

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『あ、そうだ』

明日のご飯の下ごしらえをしようと思ってたんだった。

危ない危ない。

キッチンへ向かって下ごしらえの準備をしていると、しばらくして由伸くんもトコトコとキッチンまでやってきた。

『テレビは？』

「もう終わった」

後ろから私のお腹に手を回すと、苦しいぐらいにギューッと抱きしめられる。由伸くんが私を抱きしめる時に必ずする行動で、この苦しさにももう慣れてきた。

「何作ってんの」

『明日のご飯の下ごしらえでーす。お鍋使ってるから暑いでしょ、あっちで待ってていいよ？』

「ん、いい。」

ほんとは私が暑いから離れて欲しいんだけど…

拗ねられるよりはましかな。

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