やけくそ【津田健次郎】 (ページ7)

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津田「男ってこういうのに憧れるんだよな。"良い家具にいい家電"みたいな部屋。」

『このお部屋、防音なんですか？』

津田「リビングと隣の部屋は防音室だよ。扉、2枚あったでしょ？」

『すごいですね、本当に...。』

私は思わずぼーっとしてしまう。

だって、こんな世界は漫画の話だったから。

カッコつけてバーで黄昏れてたら芸能人にお持ち帰りされて付き合うなんて。

津田「そんで、隣の部屋はAちゃんの自由に使っていいよ。泣いても叫んでも外には聞こえないし、俺も覗いたりしないからさ。」

『ありがとうございます。こんな贅沢して良いんですかね...。』

津田「Aちゃんは今まで我慢してきたんだから。』

『今、すごく幸せです...！こんなに私のことを考えてくれる人と出会えて。』

すると津田さんは私をギュッと抱きしめた。

津田「絶対に辛い思いはさせないから、オジさんと一緒に居てな。」

『ありがとうございます。でも、津田さんとなら辛いことも乗り越えられそうです。』

津田「二人でゆっくり進んでいこう。」