ONE PIECE ＿延命＿ (ページ13)

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延命治療 _１１_ ページ13

『はぁっ､はぁっ…ｯ!』

ジャングルの中は危険だらけで､

動物から逃げるにしても倒すにしても

もっと体力があれば良かったのにと思う｡

『エース…どこ…!』

でもいくら疲れたって､足が動かなくなったって

絶対に止まりはしない｡

…エースに会いたい｡話したいから｡

ずっとそう考えていた｡そう､さっきまでは｡

『………う～ん｡』

さっきから目の前で話している二人の少年｡

エースとサボだ｡

｢口封じするか?｣

｢いやいっそ殺した方が…｡｣

!?!?

いやいやちょっと待って下さいよ､お二人さん!

その年で殺人を犯しちゃうの?

え､殺っちゃうの!?

ええええぇぇぇぇ嘘でしょ!?!?

こうなったのにはわけがある…｡

～回想～

あ､エースとサボ!あの木の上に…!

『おーい!…やっぱりここにいると思った!』

｢｢!?!?｣｣

～回想終わり～

なんてことだ…うっかり心の声を…!

あーもう駄目だこれ｡

あんなに鍛えてた男の子二人に同年代の

体力ない系女子である私が勝てるわけ…｡

それこそ特別な力でもなきゃ…

ん?…あれ?

あったくないか?

悪魔の実食べたくないか?

…………｡(今までの時間とは)

…よぉしそうとなればいくぞ!

『Extend!』

懐かしいなぁ｡

いつかも､こうやって＿｡

それはそうと…､

時間を延ばす間に済ませなきゃ｡

『んしょ､っく､来たぁ!!』

身をよじり､縄を抜け出すことに成功。

引きちぎれ?…何を御冗談を｡

こーんなか弱いAちゃんに…!

ﾌﾞﾁｨ…

『ん?』

そこには､千切れた縄に私の手｡

『そんな……｡』(ｶﾞｰﾝ

自分の剛力さに絶望する｡

と､残念ながら二人は動ける様になったらしい｡

『……｡』

｢｢………｡｣｣

『じゃーね!!!!!』

逃げるが勝ちなのさｯ!

後ろを見ずに走る｡

時折後ろで音がしたら時間を延ばしたり…｡

気付いたら家に戻ってたようで｡

よく考えたら晩御飯でエースとは会う｡

『どうしよう……｡』

一人の少女が困ったように呟いた｡

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夕が落ちる少し前の話

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