X is＿＿?2

another story ページ21

hyeongjun side




「ヒョンジュナ〜！」

僕の大好きな人の声が聞こえて振り返る。

『Aヒョン！』

「ポジション評価お疲れ様。最近構ってあげられなくてごめんね」

と僕の頭を撫でてくれるヒョン。

『今日からいっぱい構ってくれたら許す！
ヒョン惜しかったね、あと1票』

「分かったよ(笑)
うん、でもスンウとウソクはやっぱりすごいな〜ほんとかっこいいよ」


と嬉しそうに笑うヒョン。
ヒョンは前から自分の事より人の幸せを喜ぶ人だった。デビューする事に誰よりも切実だったはずなのに先にデビューしていく仲間を見て誰よりも嬉しそうだったのもヒョンだった。


『ヒョンは優しすぎるよ』

「え？」

『もっと他の人よりヒョンの気持ち大事にしてほしい、僕Aヒョンには幸せになってほしい』

「....ヒョンジュナ、ありがとね。でも今まで自分の気持ちを抑え込んでた時はないよ。デビュー出来なかったのは自分の実力不足だし、皆の幸せを願ってるのは僕の本心だから。」

『ヒョン...』

「僕の知らない間にヒョンジュンも大人になったね」

とまた僕の頭をわしゃわしゃ撫でてにっこり微笑むヒョン。


『僕絶対絶対ヒョンと一緒にデビューしたい』


そうだね、と優しく笑うヒョンを見てこの人は絶対デビューしなきゃいけない、そしてその隣で僕がヒョンを支えてあげたいと強く願った。



(ヒョンジュナ、もう離して〜)
(いやだ、今日は僕がヒョンを独り占めするから)
(おい、ヒョンジュナ！Aヒョン離せよ！)
(ジョンモヒョンは黙って！)
(....)
(ちょっとヒョンジュナ、ジョンモへこんじゃったよ)



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