かたつむり。So.M

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[いい加減出てきなさい！



せっかくケーキ届けてくれてるのに腐るでしょ！]









いやそこかよ…









って感じだけど私の引きこもり生活は1週間も続くわけもなく


あっけなくけんちゃんが部屋に入ってきました。









健 [ごめん、あんな事して。]









なんで謝るの…？




完全に悪いのは私なのに。









「…」









もちろん私は何も言えるわけはなく、



沈黙が続く。









健 [確かに俺はAの事が好き。


だからって話せなくなるのは嫌だし


今までみたいにとはいかないと思うけど


これからも頼ってほしいんだ。]









「…辛くないの？」









健 [辛いに決まってんだろ。笑


でも今、それ以上に辛いのはAだし。


その、噂のふまたんもきっと同じ気持ちだよ。









みんな、お前に幸せになってほしいんだよ。]









そうだ…






風磨君もいつも私の事を考えてくれてた。









私ってなんて幸せ者なんだろう。









健 [これで喧嘩おしまい！笑


ふまたんにLINEしてみたら？


案外大丈夫だと思うよ？]









そう言って私の部屋から出て行ったけんちゃんは、




昔からずっと一緒にいた幼馴染のお兄ちゃんじゃなくて、









1人の素敵な男性の顔をしていた。



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