頭脳6 ページ20
side五郎
俺が中3の受験期、すこし勉強が滞っていた時があった。
俺の志望校はもちろんしろと同じだったんだけど…
この時の成績はしろのほうが良かった。
でもしろは、多分…いや、確実に俺よりも圧倒的に勉強時間は少なかった。
もちろんしろの頭の能率の良さって言ったら俺なんかよりも全然凄いわけで
それでもやっぱり、自分の努力が報われてないみたいに感じてイライラしてた。
そんな時でも、じろにぃは嫌な顔一つせずに俺に勉強を教えてくれた。
じろにぃが苦手なはずの理系科目も、仕事が少ない時に時間を割いてちゃんと俺に教えてくれた。
そんな中であった一つの模試
俺はまた例の如く、しろよりも成績が良くなかった。
…こんなふうに競っていたのは多分俺だけで、しろは特に俺との成績の差なんて気にしてなかったと思う。
…それもまた、俺のイライラを増幅させた。
その日、家に帰ってじろにぃがいた
「おっおかえり。模試帰ってきたんだってね…どうだった？」
「……また、しろより低かった…」
そう言いながらじろにぃに模試の結果を見せると、じろにぃは結果を見てこう言った。
「…でも、お前も成績上がってるじゃんか。このままだったら二人ともちゃんと同じ高校入れるよ。」
…じろにぃは俺がしろとの成績の差を気にしてるのを分かってて、そこには触れずに俺の成績を褒めてくた。
でも、その時の俺にはそれが同情にしか聞こえなくて…
「成績はちゃんと勉強すればついてくるよ。きっといつかしろよりも良い点取れるよ。」
…俺の中で、何かがプツンと切れた。
「…そんなの、じろくにぃが頭良いから言えるんでしょ？」
「え…？」
「だからっ…！じろにぃは頭がいいからそう言うことが言えんだよ！！」
「…………。」
散々俺が酷いことを言った。
なのにその後じろにぃは……
「……ごめんな？お前の事考えて話しできてなくて…笑笑」
そう言って笑ってた
俺だもわかるような、わざとらしい、下手くそな、引きつった笑いで…
そしてその時いちにぃが部屋に入って来て
俺の事を殴り飛ばした。
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優子 - 読みました。続きが気になります。 (2015年11月23日 14時) (
レス) id: 059e629431 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - アオゾラさん» コメありがとうございます。読んでくださっててありがとうございます。高校生活楽しみます！絶対帰ってくるので少しの間お待ちいただけると嬉しいです。笑笑 (2015年5月2日 17時) (レス) id: ed96da42f6 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - あかっちさん» コメありがとうございます。楽しみにしてくださる方々のためにも頑張って行きたいです！馴れ馴れしいなんてことありません。とても嬉しいです！ありがとうございます。(｡-_-｡) (2015年5月2日 17時) (レス) id: ed96da42f6 (このIDを非表示/違反報告)
アオゾラ(プロフ) - 初めまして、アオゾラと申します。いつも楽しく拝見させて頂いております。今しか出来ない高校生活楽しんで下さいね。いつまでも待っています。 (2015年4月29日 19時) (レス) id: d7c302b966 (このIDを非表示/違反報告)
あかっち(プロフ) - はじめまして。いつも読ませてもらってます。でも、ナツさんの考えに私は賛成してます。応援しながら。楽しみにしながら。待ってます。はじめてなのに、なれなれしくてすみませんっ(^^; (2015年4月29日 14時) (レス) id: ed39a4acca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バナナツ | 作成日時：2015年3月7日 20時
