朝 ページ4
朝、目を覚ますと、目の前でアッシュが寝ている。
いつも私の方が先に起きる。
アッシュが私より先に起きていることは、何かあった時以外、まずない。
寝るのはすぐだけど、起きるのは本当に苦手らしい。
スヤスヤと気持ち良さそうに寝ている。
そっと頬を撫でたら、ふにゃりと笑った。
超可愛い。
でも可愛い寝顔はともかく、腰が痛い。
昨日は、私がいつの間にか寝落ちしてしまうくらい愛された。
何回やったんだろ…と思うが、数えたくない。
絶対自分で引く。
『はぁ…本当、山猫っていうか、狼っていうか…』
猫と犬で種が変わってしまっているのは気にしないで欲しい。
まぁ、腰は猛烈に痛いけど、そろそろ朝ご飯を作りに起きなくては。
私を抱き締めて眠っているアッシュの手を、起こさないようにそっと外して布団から出る。
よいしょ、と立ち上がろうとするが、痛みでもう一度ベッドに座ってしまう。
『いたたたた…』
でも立ち上がらないことには何もできないので、根性で立ち上がる。
ちなみにこの間、痛みの元凶は、相変わらず可愛らしい顔で寝ていて、全く起きる様子がない。
でもたぶん今起きたら起きたで、寝起き故の機嫌悪そうな顔をしていても、ケロッとしていると思う。
皮肉なもんだ。
元凶の頭を撫でてからキッチンに向かう。
さっと服を着て、痛む腰を擦りつつ、冷蔵庫を開けてメニューを決め、調理を始める。
丁度えびとアボカドがあったので、ついでにアッシュの好きなサラダを作る。
十数分くらいで全て作り終え、もう一度寝室に向かう。
『アッシュ、起きて。朝ご飯できたよ』
アッシュ「んんん…」
低く掠れた声で唸ってるけど、まだ起きない。
でもまぁいつも起こすまでかなり時間が掛かるから、この程度で起きないのは想定内。
『アッシュ、起きて』
そう言って揺するも、同じ反応。
『アッシュ』
今度は激しく揺すると、ふいにベッドの中に引き込まれた。
『アッシュ！？』
アッシュ「…まだ眠い」
私の肩に顔を埋めながら、すりすりと頭を擦り寄せてくる。
可愛さに負けそうになるが、今起こさないとせっかく作った朝ご飯が冷める。
『起きて、朝ご飯作ったから』
アッシュ「…もうちょっと」
ギュウ、と抱き締めてくる。
…本当、毎回この超絶可愛いアッシュとの戦いは、負けそうになる。
『起きて。アッシュに朝ご飯食べて欲しいから。えびとアボカドのサラダも作ったよ』
アッシュ「んー…」
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雪月花のとびうお(プロフ) - 、さん» 大変失礼致しました。外した気でいたのですが、どうやら外せていなかったようです。今後気を付けます。 (2020年2月1日 7時) (
レス) id: b36649e14a (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグ外して下さい (2020年2月1日 7時) (レス) id: 4afe35e6c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2020年2月1日 6時
