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黙々と食べていると、
アッシュ「付いてるぞ」
と言われた。
アッシュが自分の左頬を指す。
慌てて探すが、中々見つからず、一人あわあわしていると、アッシュの手がこっちに伸びてきた。
アッシュ「ここだ」
私の左頬からお米を取り、そのままペロッと自分の指を舐めて食べてしまう。
ちなみに私は右頬を探していたので、どうりで見つからない訳だ、と思った。
英二「!?///」
『ゴホッ…ありがと。でも、そんなの食べたら移っちゃいそう…』
アッシュ「こんなんで移るほど柔じゃねーよ」
ふと英二の方を見ると、顔を真っ赤にしていた。
『え、どうしたの?』
英二「…二人とも、よくそんな恥ずかしいこと、平然とできるね…///」
アッシュ「英二がうぶなだけだろ、おにーちゃん?」
英二「うっ、うるさいよ!///」
アッシュにからかわれて怒る英二がとても面白い。
自分がからかわれるのは嫌だけど、人がからかわれているのは見ていて面白いと思う。
酷いと言われても、本当にそう思うのだから仕方ない←
英二「はぁ、もう、僕は帰るよ。あとは二人でイチャイチャしてろ!」
私たちに向けてベーッと舌を出してから、部屋を出て行く。
『追いかけなくて良いの?ゴホッ』
アッシュ「大丈夫だろ。それより、イチャイチャしてろ、だってよ?」
今度は私をからかうつもりらしい。
アッシュが楽しそうに笑いながら近付いてくる。
『病人の熱をこれ以上上げるつもり?』
アッシュ「そんなにからかうつもりはねぇよ。ほら、さっきは英二がいたから遠慮したけど、皿とスプーン寄越せ」
その言葉で何をやるのか察したけど、抵抗する気力は無かったから、大人しく渡した。
すると予想通り、アッシュがお粥をスプーンで掬い、フーフーしてから、こちらにスプーンを向ける。
アッシュ「はい、あーん?」
口を開けると、スプーンが差し出された。
それをパクッと食べて、咀嚼し飲み込む。
アッシュ「よくできました」
ニコニコしながらアッシュが頭を撫でてくる。
『…子供扱いはやめて』
アッシュ「はいはい」
またあーん、と言ってスプーンが差し出される。
残りは少なかったが、仕方なく最後の一口までその行為を続けた。
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雪月花のとびうお(プロフ) - 、さん» 大変失礼致しました。外した気でいたのですが、どうやら外せていなかったようです。今後気を付けます。 (2020年2月1日 7時) (レス) id: b36649e14a (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグ外して下さい (2020年2月1日 7時) (レス) id: 4afe35e6c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2020年2月1日 6時