照兄の彼女になりたい6

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You side






玄関で3人を見送った後、

急に静かになるひーくん邸。





『………行っちゃった、ね』




照「A、ちょっとだけ二人で話そ？」





横に立つ背の高いひーくんを見上げる。


ゆるりと笑って、頭にポン、と手を置く。




『うん。あ、でも先お風呂入っちゃいたいかも』




照「そうしよっか。俺も入ってくる……





…………あ、」





何かを思いついた、そんな顔。





『どした？』




首を傾げると。





照「一緒入ろ」




『はぁ！！？何言ってんの！？

やだよ！恥ずかしい！』



照「いーじゃん、そんなやらしい事するとかじゃないからさ、
二人で湯船浸かりながらまったり入ろーよ」




ええ…………





なんか、すごい曇りなき眼でこちらを見てるんですけど。




照「スキンケアグッズだけ持っておいで。
部屋着は……俺の貸す」




『いやいや、一回帰るなら自分の持ってくるよ、』




照「いいじゃん、俺の着ろよ」




………どんな癖持ってんの。





まあ、一緒に入ってゆっくりお話するのも
アリっちゃあ、アリなのかな、なんて思ったりもしてきた。




でも、兄妹だって知った手前、

この歳で兄妹でお風呂に入るなんて…、
って、思ってしまうのもあって。




どうしようかと悩んでいると。






照「……………いや、ごめん。

距離詰めすぎた。



いろいろ聞いた後だし、気持ち悪いよな」






は、







そんな事を言って、眉を下げて笑っては

トボトボとリビングに向かって歩いて行くもんだから、






その気怠そうな大きな背中に、





飛びついてやる。







ガバッ、



照「うぉっ、！？」


『入る！』



照「は？」







『だから、入るってば！

準備してくるから、お風呂溜めといて！
部屋着も用意しといて！』







それだけ言って、背中から離れては、





自分の行動の大胆さに恥ずかしくなり




そそくさとひーくんの家を出て行こうとする、






が。






ガバッ、




『うわっ、！？』


照「あんま可愛い事すんなバカA」






今度はひーくんが、後ろから私に抱きついてきた。








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