照兄の彼女になりたい5

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辰「………何してんだよはこっちのセリフだよ。




お前、なんで黙ってた？」






え………？








辰「Aちゃんと、会ってんだろ？」



照「！？」




なんで、ふっかがその事知って……





辰「舘さんが俺に頼んできたよ。


"俺じゃ力不足だから"って。

"ふっかが照を助けてほしい"って」






舘、さん……。





違う。


ごめん、舘さん。


力不足なわけじゃない。




そんな事を思わせてしまって、


舘さん何も悪くないのに、






辰「………どーせ今度は照が舘さんに申し訳ないとか思ってんだろ？

さっきは舘さんが照に悪い事しただのどーのこーの言ってたけどさ、


まったくどいつもこいつも、

俺の周りは馬鹿真面目でいい奴ばっかだな！





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俺だけだよ、悪い奴は」






俯き、俺を殴った拳を見つめる。







辰「…………俺、その話聞いた時



なんで今の今まで何も話してくれなかったんだ照はって、

めちゃくちゃムカついたけど



そりゃそうだよな。
Aちゃんと離れるよう促したのは

俺、だもんな」





照「………ちげーよ。
俺が離れるって決めただけ、」





辰「いいや。俺が背中押ししたんだ。




あの時、俺が本当にすべきだったのは、



照の味方だったんだよな」







…………ふっか。






辰「でも俺はごめんは言わねーからな。

今回黙ってた罰！




………照の口から、何があったか聞かせてよ。


作戦練るのは人数多い方が強いだろ？」







…………多くは語らない。


それが、ふっからしい。





俺は口数が多いタイプじゃない。

あーだこーだ言われるのも嫌いだし。


だからこそ、細かい事をネチネチ言うよりも
殴った方が早いと判断しての事だったんだ。





効いたよ、ふっか。




そうだよな。





ふっかにあの時背中を押してもらったのに
それを無駄にしてしまった事への罪悪感から


なんとなく話せずにいたけど、




俺が本当に心から気を許してるのは、この男。





照「…………長くなるけど、聞いてくれる？」




辰「ったりめーよ！

あ、その前にコンビニに酒でも買いに行こうぜ〜」



照「はぁ？こんな昼間から飲む気かよ」




辰「いいじゃ〜ん、これも今だけの特権よ！」






ありがとうふっか。




くさいけどさ、






やっぱりお前は





俺の親友だよ。








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