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You side
康「歩けるか？タクシー呼ぶからちょっと待っててな、」
『ううん、ここホテルから近いし、歩いて帰ろう？
ちょっと気分転換に外の空気吸いたい』
私の提案に、うーん、と考え込む康二。
康「………しんどなったらすぐ言うねんで？
ほな一緒歩いて帰ろか」
その言葉に頷き、少し玄関で待っててもらう。
もう一度ベッドへ戻り、サイドテーブルの上にまとめてあった私の荷物を取り、
ひーくんの家を出ようとする、が。
『あ、待って？
その……助けてくれた人がまだ帰ってなくて』
康「ああ、エレベーターんとこおるわ。
お礼だけ言って帰ろ」
あ、そうなの？
……てことは、ひーくんともう挨拶は済ましてるって事なのかな？
……なんだか気まずいな、ひーくんと康二が顔を合わせるのって
お邪魔しました、と
誰もいない部屋に向かって一応挨拶をし、退室する。
エレベーターには、腕を組んで俯いているひーくんの姿が。
康「…………
いやー、ほんまにお世話になりました！
助けてくださってありがとうございます！」
明るくそう告げる康二。
人懐っこさは、昔から変わらない。
康二の声に反応し、俯いていた顔を上げ、軽く口角を上げるひーくん。
照「……元気になってよかったです」
『あ、の………
ありがとう、ございました』
照「……………気をつけて、帰ってね」
さすがに康二もいるから気を使ってか、口調が丸くなるひーくん。
………あ、日本帰った時に一緒にお酒飲みに行こうって話になってたけど
連絡先、交換してないや。
もう、会えないのかな。
『…………』
名残惜しさに、足がなかなか進まない。
照「………………、あの
康「A、ほな帰ろか」
ひーくんが何か言いかけた時、
康二がその言葉を遮るようにそう言って、
私の手を引いて、エレベーターに乗り込む。
何を言おうとしたんだろう。
聞いちゃダメなのかな。
振り返り、ひーくんの姿を捉える。
眉を下げて、ほんの少しだけ微笑みながら
ふるふる、と手を振るひーくん。
あ、やばい、もう、
ほんとに、会えなくなる……
連絡先、教えてくれないのかな、
そんな淡い期待も虚しく、エレベーターの扉が閉まり、
ゆっくり、ゆっくり降りていくと共に
ひーくんの姿が見えなくなる。
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バナナオレ(プロフ) - moさん» ありがとうございます！こんなに長いのに一気見とは…！嬉しいです！ (2021年2月5日 2時) (
レス) id: 53ed19130e (このIDを非表示/違反報告)
mo(プロフ) - 昨日一気見してから、続きが楽しみでしたっ！更新ありがとうございます(^^)しっかり照兄の沼にハマりそうです！！ (2021年2月4日 1時) (レス) id: ae578d49b3 (このIDを非表示/違反報告)
バナナオレ(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！全員無事キャスティングできてよかったです！ (2021年2月3日 23時) (レス) id: 53ed19130e (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - やっぱりキャスティングはまり過ぎてて感動します！ワクワクしてます！ (2021年2月3日 1時) (レス) id: 17d3465780 (このIDを非表示/違反報告)
バナナオレ(プロフ) - ヨナさん» ありがとうございます！このままのペースでしっかり書き切りたいと思います！ (2021年2月1日 9時) (レス) id: 53ed19130e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バナナオレ
| 作成日時：2021年1月28日 16時
