照兄の彼女になりたい

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照「Aー？
俺そろそろ行くけど、時間同じなら途中まで一緒行くー？」



『あ、うん、
私も行こうとしてたし、そうしようかな』




玄関にいる照兄に聞こえるように、少し大きめの声で返事をする。

鞄を持って、待っている照兄の元へパタパタと小走りで向かう。




『照兄お待たせ、行こ？』


照「………ん、A、今日も世界一可愛い。

俺の自慢の妹だな！」




そう言って、私の大好きな笑顔をくれるの。



ギューッと胸が締め付けられるけど、


今日もこの気持ちは封印して、照兄の自慢の妹を演じるよ。








だから照兄、こっそりと好きでいさせて？






絶対に、絶対に内緒にするから。







『ありがと。
照兄もスーツ本当似合うね、かっこいい』



照「へへっ、Aに褒められると嬉しいなあ。
今日からの仕事も頑張れそう！」




182cmの高身長、趣味のトレーニングで鍛え上げられた身体、

普段は下ろしている少し長めの前髪は、ピシッと上げて固められている。

スーツなんて、似合わないわけがない。


おまけに、こんなに男らしい風貌なのに、めちゃくちゃ可愛い顔で笑うんだもん。




ああ、会社でもモテまくるんだろうなぁ、なんて。






私は自慢だけで終わらなくて、


そこに"嫉妬"の気持ちが入っちゃうんだよ？









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