照兄の彼女になりたい

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照「あ、今日何時に学校終わるの？
俺も入社式があるだけで早めに帰れるから学校まで迎えに行くけど」


『ええ、大丈夫だよ、
……友達と遊んでから帰るかもだし』


照「そう？

A可愛いんだから、新しいクラスで仲良くなった男とかと簡単に遊びに行ったりしちゃダメだよ？」






そう言って、頭に置かれた手でわしゃわしゃと撫でてくる。

………人の気も知らないで、そんな事ばかり口にするんだから。





『………大丈夫だよ、もう子供じゃないんだし』


照「だーめ、俺からしたら17歳はまだまだ子供ですー。
あとスカート短すぎ！あんまり生足出さないの、襲われるぞ？」




ズキン、



ああまただ、こうやって照兄に妹扱いされる度に、胸がとてつもなく痛む。



可愛いと言われて喜んでは、現実を突きつけられて落ち込む日々。




可愛いなんて言葉も、彼は妹として言葉にしているだけであって、


実際の所は

彼からしたら私は妹以外の何者でもない。




でも、少しくらい非現実を味わったっていいでしょ？



錯覚くらいさせてよ。




こんなに苦しいのに、これっぽっちも

照兄を嫌いになれないの。





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