『Ｍｏｏｎｌｉｔ ｎｉｇｈｔ』 155 ページ35
退院のために患者服から私服に着替え、病院の廊下を歩く道、普段と同じ雰囲気にAは呆然と外に向かって歩いた。
その瞬間、突然やってくる背中に衝撃にAが驚いた目で後ろを向いた。オレンジ色の髪の子供が自分の腰をぎゅっと抱えていた。
長い病院生活、通勤でもするかのように入院室に出たり入ったりしていた時間が自分の年と同じだ。その間友達一人できないのがおかしいだろう。
「Aねえちゃん！」
「久しぶり。太陽君」
自分の小さな友人だった雨宮太陽が、Aの腰を抱えてにっこり笑った。サッカーが大好きな子で、よく自分とサッカーをしているのをばれて叱られるのが日常だった。
「ねえちゃん、もうげんき？」
「うん、もう元気だよ」
無理をし続ければ移植しか生きる方法がないという先生から聞いた警告と、右足に巻かれた包帯を左足に隠して、Aはにっこり笑った。
太陽は自分のことのように喜び、Aの手をぎゅっと握った。背の低い彼に目を合わせながらAがしゃがみこむと、太陽はさらに明るくなった。
「いいな〜！ぼくもはやくげんきになって、ねえちゃんとサッカーしなくちゃ！」
「やってくれるの？」
「もちろん！ぼくのサッカーパートナーはねえちゃんだけだよ！」
「嬉しいことを言ってくれるね。じゃ、待ってるから早く元気になってね。」
「うん！ぼく、げんきになったらねえちゃんがびっくりするくらいのサッカーせんしゅになるよ！そのときは、ぼくとけっこんしてね！」
「私じゃなくてもっと可愛いくて良い子とした方がいいんじゃないかな。」
「やだ！ぼくはねえちゃんがいいの！！」
「うーん」
さすがに自分より10歳は幼い子供に恋愛感情を抱くことができないAがぎこちなく笑った。すると太陽はむっとした表情で頬に空気を入れた。Aの首を抱きしめて太陽は叫んだ。
「まってて！10年ご、すっごくいい男になって、ごくはくするから！」
「私も10歳増えちゃうよ？」
「いいの！だからけっこんしないでまってね！」
Aのくすくすという笑い声にすねたのか、太陽は声を張り上げた。それさえもAにはただただ可愛いく見えるだけだ。
「はいはい、待ってますから早く大きくなってくださいね。私の小さなお日様」
「うん！！」
頭を2，3回撫でると太陽は表情を明かした。Aの頬に口づけをして別れをする太陽にAも口づけをした。
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π丸(プロフ) - いつも楽しく最初から見てます、、、！これからも応援してます！絵も文才も素晴らしくて、、、！惚れました(((((頑張ってください！！！投稿楽しみにしてます！ (2021年5月20日 4時) (
レス) id: fe1deb6ad5 (このIDを非表示/違反報告)
バナナ牛乳(プロフ) - 琴葵さん» コメントありがとうございます！大好きって言ってくださると、元気が溢れます！テストも終わり余裕が出来ました！これから頑張って更新します！これからも私の話を楽しめるように頑張ります！！ (2020年12月14日 0時) (レス) id: ae8dbd98b4 (このIDを非表示/違反報告)
琴葵(プロフ) - 何故もっと早く出会えなかったのか…作者さんの書くこの作品イッキ見してしまいました。惚れ込みました大好きです！！！自分のご予定など色々あるかとは思いますが、ご自愛下さいませ。更新楽しみにしております！！ (2020年12月5日 0時) (レス) id: b0ea0349a7 (このIDを非表示/違反報告)
バナナ牛乳(プロフ) - イナイレ好きさん» ご意見ありがとうございます、佐久間くんも良いですね！まだ落ちが誰かは言えませんが、楽しんでください！ (2020年11月22日 22時) (レス) id: ae8dbd98b4 (このIDを非表示/違反報告)
バナナ牛乳(プロフ) - イナイレ好きさん» コメントありがとうございます！！イラストも時々入れてみるのどうかな、と思ってやってみましたけど、良かったです！！これからも頑張ります！ (2020年11月22日 22時) (レス) id: ae8dbd98b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バナナ牛乳 | 作成日時：2020年11月10日 0時
